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ヨナ書4章を読んで思うこと。それは、「ヨナの立腹と、神の執り成し」のこと。
ヨナ書の最後は、放蕩息子の兄の嫉妬(ルカ福音書15:25〜32)に重なります。神の驚くべき寵愛に、ヨナ(選民)は、ついていけません。 人が救われる事は、喜びです。しかし神を神としない、あの悪態アッスリヤ(異邦人)が救われるとは。ヨナは、神を許す事ができません。彼は全てを投げ出して、死を求めました。 ところがヨナは、これを非常に不快として、激しく怒り、主に祈って言った、「主よ、わたしがなお国におりました時、この事を申したではありませんか。それでこそわたしは、急いでタルシシにのがれようとしたのです。なぜなら、わたしはあなたが恵み深い神、あわれみあり、怒ることおそく、いつくしみ豊かで、災を思いかえされることを、知っていたからです。それで主よ、どうぞ今わたしの命をとってください。わたしにとっては、生きるよりも死ぬ方がましだからです」。(ヨナ書4:1〜3) とうごま、虫、東風を用いて、神はヨナに教えます。人は神に生かされ、契約に基づく愛(へセド)に保たれているだけです。ヨナ書のメッセージは、実は最後にあるのです。 主は言われた、「あなたの怒るのは、よいことであろうか」。そこでヨナは町から出て、町の東の方に座し、そこに自分のために一つの小屋を造り、町のなりゆきを見きわめようと、その下の日陰にすわっていた。時に主なる神は、ヨナを暑さの苦痛から救うために、とうごまを備えて、それを育て、ヨナの頭の上に日陰を設けた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ。ところが神は翌日の夜明けに虫を備えて、そのとうごまをかませられたので、それは枯れた。やがて太陽が出たとき、神が暑い東風を備え、また太陽がヨナの頭を照したので、ヨナは弱りはて、死ぬことを願って言った、「生きるよりも死ぬ方がわたしにはましだ」。しかし神はヨナに言われた、「とうごまのためにあなたの怒るのはよくない」。ヨナは言った、「わたしは怒りのあまり狂い死にそうです」。主は言われた、「あなたは労せず、育てず、一夜に生じて、一夜に滅びたこのとうごまをさえ、惜しんでいる。ましてわたしは十二万あまりの、右左をわきまえない人々と、あまたの家畜とのいるこの大きな町ニネベを、惜しまないでいられようか」。(ヨナ書4:4〜11) このヨナ書は、アブラハム契約の範疇外にある異邦人が、何と神の御子の命によって接ぎ木され、選民ユダヤ人と同じ祝福にあずかる事を表しています。選民ユダヤ人(ヨナ)は、それを受け入れる事ができず、最後は「イスラエルの回復の恵み」によって、神に赦されます。 これが神の経綸、マスタープランです。人類の歴史は、ここに完結します。まことに厳粛な事です。 それから彼は、こられた上で、遠く離れているあなたがたに平和を宣べ伝え、また近くにいる者たちにも平和を宣べ伝えられたのである。というのは、彼によって、わたしたち両方の者が一つの御霊の中にあって、父のみもとに近づくことができるからである。(エペソ書2:17〜18) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/01/26 07:15:24 AM
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