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イザヤ書４３章を読んで思うこと。それは、「神の一方的な愛、片思いの愛」について。

この章には、有名な神の愛の告白「あなたはわが目に尊く、重んぜられるもの、わたしはあなたを愛するがゆえに 」（イザヤ書４３：４）が登場します。

しかしこれは、ダメなイスラエルの民になされた、神の一方的な愛、片思いの愛です。それは前章、最後の言葉からも明らかです。

「ヤコブを奪わせた者はだれか。かすめる者にイスラエルをわたした者はだれか。これは主ではないか。われわれは主にむかって罪を犯し、その道に歩むことを好まず、またその教に従うことを好まなかった。それゆえ、主は激しい怒りと、猛烈な戦いを彼らに臨ませられた。それが火のように周囲に燃えても、彼らは悟らず、彼らを焼いても、心にとめなかった。」（イザヤ書４２：２４〜２５）

目が見えず、耳が聞こえないイスラエルの民に対して、神は呼びかけています。悟らず、心に留めない、何度言っても分からない、イスラエルの民に対して、神は呼びかけています。これが、主の慰めの言葉です。

ヤコブよ、あなたを創造された主はこう言われる。イスラエルよ、あなたを造られた主は、いまこう言われる、「恐れるな、わたしはあなたをあがなった。わたしはあなたの名を呼んだ、あなたはわたしのものだ。」（イザヤ書４３：１）

主はここで（イザヤ書４３：１４〜１５）、バビロン（カルデヤびと）の崩壊と、捕囚の民の解放を宣言しています。

これが、イザヤ書４３章が言う、新しい事（イザヤ書４３：１９）です。

つまり、バビロン崩壊と、捕囚民の解放（イザヤ書４３：１４〜２８）は、終末の「大バビロンの崩壊」（ヨハネ黙示録１８：２）に重なるのです。捕囚解放と終末解放が重なるのです。ここをしっかりと、理解すべきです。

あなたがたをあがなう者、イスラエルの聖者、主はこう言われる、「あなたがたのために、わたしは人をバビロンにつかわし、すべての貫の木をこわし、カルデヤびとの喜びの声を嘆きに変らせる。わたしは主、あなたがたの聖者、イスラエルの創造者、あなたがたの王である」。（イザヤ書４３：１４〜１５）

彼は力強い声で叫んで言った、「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。そして、それは悪魔の住む所、あらゆる汚れた霊の巣くつ、また、あらゆる汚れた憎むべき鳥の巣くつとなった。」（ヨハネ黙示録１８：２）

「見よ、わたしは新しい事をなす。やがてそれは起る、あなたがたはそれを知らないのか。わたしは荒野に道を設け、さばくに川を流れさせる。」（イザヤ書４３：１９）

ここから新天新地の約束を、しっかり理解すべきです。「見よ、わたしは、新しい事をなす。やがてそれは起る」と。さあ、主のご再臨を待ち望んで歩みましょう。