「中国で「売れる会社」は世界で売れる!」
著者:徐向東(著) 出版社:徳間書店
価格:1575円(税込)
一時帰国中に読んだ本を紹介します。まずは「中国で「売れる会社」は世界で売れる!」。今現在の中国ビジネスについて書かれています。日系企業の中国ビジネスの現状を欧米企業や韓国企業と比較しながら、わかりやすく、読みやすく書かれています。
本で紹介されている事例は「超級女声」、「蒙乳」、「ソニーのデジカメ販売差止め問題」などなど比較的新しいものばかりです。マーケティング、ブランディング、危機管理などについて日系企業はどうすべきか、ということについて書かれているので非常に参考になります。
私も中国でビジネスをしている人間ですから、中国ビジネス本はよく読みます。しかし日本で売っている多くの中国ビジネス本は著者の過去の経験だったり(要するに古い。その中に参考になる情報もあることはあるが)、中国でビジネスをしている人ならば常識的に知っていることが書いてあることが多く、買って損したと思うこともよくあります。
この本はまさに「今」の中国について書かれているので、読んでいておもしろかったです。著者の徐さん本人はキャストコンサルティングの代表であり、中国ビジネスの最前線で活躍されていらっしゃる方です。ご自身とてもお忙しいと思いますが、フットワーク軽く、精力的に取材活動を行っていらっしゃるのでこういった本が書けるのだと思います。
著者の徐さんとは公私ともにお世話になっています。先日徐さんが北京にいらした際も、取材やビジネスのアポイントで大忙しのご様子でした。精力的に仕事をこなす姿に刺激を受けたものです。もともとの出会いは2年以上前に、徐さんの連載記事にファンレター(メール)をお送りしたのがきっかけでした。すぐに「一度会って話でもしましょう」という返信が来たときはびっくりしました。私は当時は仕事で中国に関わっていなかったので、単なる1ファンだったので感激したものです。その後私も北京で仕事をするようになり、今でもいろいろとお世話になっています。
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