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2017年01月28日
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カテゴリ:鈴木藤三郎
八田與一の台湾土地改良に対する意見 国立台湾師範大学歴史学系教授 呉文星
3、八田與一の台湾全土土地改良についての意見

 1921年に台湾水利組合令が発布され、台湾埤圳(ひしゅう:埤は農業耕作用の小規模ダム、圳は灌溉用水路)制度の新紀元が開かれた。水利組合を通じて総督府は積極的に灌漑排水施設の普及に務め、有効な水源の掌握と用水の管理を期して土地改良事業の基礎を行った。1930年嘉南大圳建設の完成後、台湾全島の耕地の灌漑排水面積は大幅に増加した。嘉南平原の土地改良事業もこれに伴って進行し、土地改良における水利の重要性が更に強調された。「台湾水利協会」の成立は即ち、協力して台湾土地改良事業を推進し台湾農業の発達を促進することを目的としていた。
 八田は、1930年に総督府技師に再任した後、河川技術係長に就任した。同時に、「台湾水利協会」幹事にも推挙されていることから、台湾全島土地改良事業の要人の一人であったといえる。彼はその数回の講演の機会を利用して、土地改良事業についての意見を発表した。例えば、1933年10月の第三回全島水利事務協議会でおこなった「水利と土壌改良」という講演では、粘土は砂と異なり水を保持することができるため、植物が生長するのに必要な土壌であるが、粘土が多すぎると水の通過に不利となり、作物が根を伸ばすことができず、加えて作物の生長に必要な細菌が生きられず、かえって作物にとって有害であり、このため土壌中の水を循環させるために排水が必要となってくるので、粘土には必ず特別な扱いをしなければならない、ということを指摘した。

(つづく)





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最終更新日  2017年01月28日 14時22分11秒



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