グダグダ３０分（旧ワクテカの祭壇）

手間はともかく豆で作ると非常に安上がりなポップコーン。
単純に子供が好きなので買ったという理由もあるが、子供の頃、長島スパーランドの池の鯉によくポップコーンやってた記憶があり、釣りにも使えるんじゃないか？と思って買ってみた。

ポップコーンの豆というやつは、小分けの袋とかでも売ってなくは無いが、業務用スーパーなんかで買うと１キロぐらいの袋で売っている。今回は二木の菓子で買ったが、やっぱりでかい袋。

以前も買って作ったが、一度に使う量が少ないのでなかなか減っていかない。
なら頻繁に作ればいいかというと、フライパンに油敷いて豆入れて５分ぐらい延々と弱火で振り回す作業はそうそう何度もしたいものではない。

材料費だけを考えれば非常にコスパのいいおやつなんだが、手間は結構面倒である。

世の中、家庭用のポップコーンメーカーなんてものもあり、いろんな味で楽しめるという便利なものがあるのも知っているが、おやつっていうのは一種のブーム的なもんで、一時集中的に食べるかもしれんが、ずっとは食べないかもしれないと考えるとなかなか手が伸びない。

そういやコストコなんかで電子レンジで作るポップコーンのパックがあるが、あのパック買わなくても電子レンジでできない道理は無いんじゃなかろうか。

と調べてみたらやっぱりできるのね。

いつものごとく、何種類かのレシピと方法を斜め読みして自分の家でやるのに用意できるもの等々の条件のしばりから、都合よさそうな要素を集めて試してみた。

今回の作り方はこんなんでやった。
１．陶器のどんぶりに豆と豆がひたるぐらいのサラダ油を入れ、その上から塩も入れて混ぜておく。
２．電子レンジ専用の蓋（ラップがいらないやつ）をかぶせて電子レンジへ。
３．電子レンジで５分近く加熱。最初の爆発が始まってからしばらくすると爆発のピークがあり、ピーク過ぎて爆発が収まってきたところで電子レンジを止める。（爆発は小規模にダラダラと続くが、あまり長くしてると既に出来上がったものが焦げるので大多数が済んだと考えられるところで見切って止める）
４．容器が陶器製で熱いので注意して取り出し、出来上がったポップコーンは別の容器に取り出す。未爆発のものが多いようなら、出来上がりのものだけ取り出して、もう一度電子レンジにかける。


所見と今後の改善点は

・耐熱容器に適当なのが見つからなかった（ボウルだと１００度以上になるので熱で変形してしまう）ので陶器のどんぶりを使ったので、ネット情報だと２分半という情報があったものの、比熱のでかい陶器のどんぶりも暖めなければならないため５分程度の時間がかかってしまった。

→時間とエネルギー効率を求めるなら、紙製の封筒を用いるのが最善と思われるが、そうすると「縛り条件」としてはノンオイルにせざるをえないというところ。

均一な加熱という点で油を用いれば利点があることもさることながら、オイルなりバターなりはフレーバーとして重要で、あると無いとでは出来上がりに大きな違いが出そう。別に我が家は減量が必要なわけではないのでノンオイルでローカロリーばかりを喜んでもいられない。鯉釣り的にも油膜が多少あったほうが「ただ白いのが浮かんでいる」よりは味覚刺激になってチャミング効果は高くなると思われる。
よって耐熱の、もっと比熱の小さい素材の容器が見つかるとうれしい。

・恐らく醤油やキャラメルといった液体系のフレーバーは「先入れ」すると焦げて期待した味にはならない。

→文字通り。が、なんとなくバニラエッセンスぐらいならうまく行きそうな気がする。
容器の中で封入しながらなので、いくらか霧散して無駄にはなるだろうが、匂いは残ると期待できる。
でも砂糖は焦げるのであとで振った方がいいかも。

・電子レンジだと「弾けてない豆」が多くなるのは振り混ぜるという「物理的な刺激」が足りないからではなかろうか。

→ポップコーンの豆は「爆裂種」という名前そのまんまの種類。硬い外皮が内部に水分とでんぷん等の養分を閉じ込めており、これを加熱することで内部の水蒸気圧が亢進し、外皮の耐久度を越えたところで「ボン」といって花咲くわけである。
不発になるのが多いのは、電子レンジでは高温圧縮されたところで外皮にクラックなりを作るきっかけが無いからではなかろうかと思う。
どんだけ熱しても駄目なのがあるが、そういうのは完全に外皮が焦げるなりして、中の水蒸気が逃げてしまって弾けられなくなったものと考えられる。またあれだけ数があれば恐らくは最初から孔が開いている不良品のようなものもあるだろう。
これによってなんか新しく工夫ができるかというと微妙だが、そういう特性ではなかろうかということで。

んー手元にあるとついつい食べちゃうな。


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