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写真は数年前の高尾山
先日、また高尾山へ行ってきた。今度の目標は「途中まで登って引き返す」だ。登り始めたのがもう2時半で、降りてくる人ばかりだった。 途中で引き返す予定だったが、地面が雨でぬかるんでいて、木の根っこや岩でゴロゴロしていて、3分の1位登ったところで、これは降るのはかなり厳しいなと思い、山頂まで何とか登ってケーブルカーで降りてきたほうが楽だな、と判断した。 しかしなんといっても4年ぶり。体力もなく、ひたすら足下を見ながら、一歩一歩登り進むことだけを考えて進んだ。上を見る余裕なんて無かった。 それでも1、2度上を見上げると、エゴノキやスギ、コナラなんかが見えた。足下に生えている草木は、主にシダ類、リョウブ、ミツバウツギ、ヤマズハンノキなどが分かる程度だ。 途中で新しくお宮が作られていて、湧き水がある。手を合わせて「どうか安全に登れますように」と唱え、ひしゃくを取って「お水をいただきます」と湧き水を飲もうとすると、ひしゃくの中に土が沈んでいる。何だかおいしく感じられず、「あまりおいしくありませんでしたが、大丈夫です。ありがとうございます」と、我ながらすっとんきょうなことを唱えてまた頂上を目指した。 途中殆ど休むことなく進んだ。川辺で川の水をピシャピシャと顔や首にたたき、また進んだ。降りてくる人がとても多く、ひっきりなしに「こんにちは」と山の挨拶をして登った。 5分の4は来たかと思ったところで、降りてきた女の人に「あとどれぐらいありますか?」と聞くと、キョトンとした、というか、半ば呆れたように「あと3分の1はありますよ」と言う。ガックリ来て泣きたくなったが、何のこれしき、登ってみせると気を強くし、また歩き進めた。 するとすぐに最期の心臓破りの階段に来た。ああ、神様!ありがとう!そう思いながら休み休み20分程階段を登ると、とうとう山頂へ! 「登った!登ったぞ!」 しかし感激もつかの間。頭の血の気が引くほど疲れている。高尾山のいわゆる山頂は、20m四方位の小さな丘に、ベンチや机が並んでいる。が、そこには行かずに、すぐにケーブルカーを目指した。 30分位だろうか、歩いた末に、やっとケーブルカー乗り場に着いた。足先がすごく痛い。でもそこからはじめて上からの景色を見た。山麓が連なっていて、雲の向こうまで山麓が続いている。おそらく山梨方面だったのだろう、街は全く見えず、山だけが連なっている。その景色は絶景だと思った。そして「山の国だな」としみじみ思った。 そうして、途中携帯で「登ったよ!」と母に伝えたものの、帰ってきて帽子を取って「ひゃっほー!」とか言ってる私に、何やら不審げな父と母。証拠を見せなきゃと、ケーブルカーの切符を渡した。そしてお決まりの牛角へ!今度は一皿多く頼んだ。満足、満足の一日だった。 高尾山の美しさを堪能することが出来なかったのは残念だったが、登れたという喜びで一杯の一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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