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時は3時ちょっと過ぎ。丁度いい頃合だ。この時間帯に、しかも台風一過のピッカピカの青空に石神井公園に行けるなんて、なんてラッキーなんだろう。 自転車を走らせ、ボート池の横を通り過ぎていくと、瞬間、瞬間がシャッターチャンスだ。キラキラ光る水面がなんてきれいなんだろう。何度も自転車を止めては写真を撮った。 「枝葉がいっぱい落ちているかな?」半ばワクワクしながら三宝寺池に行くと、意外に枝は落ちていず、葉っぱもちょっぴりしか落ちていない。ちょっと拍子抜けした。 ベンチに座ると自転車がヒューッとやってきた。「おい、ここは自転車禁止だぞ」振り向くと作業員さんが帽子の下のタオルをヒラヒラとはためかせながら通り過ぎていく。自転車の後ろには、立ち入り禁止の良くある赤と白のしましまの三角の表示物を重ねて積んでいる。 「なんだ、作業員さんか、これはまたいいところに遭遇したぞ」そう思うやいなや、チェーンソーの音が森の中に鳴り響いた。 「何だろう?」行ってみると、倒木の後始末をしている。幹を短く切って、丸太にして運ぶみたいだ。近くのベンチから様子をずっと見ていた。 「あんな仕事にあこがれていた時もあったっけ」今はもう無理だけど、いつか役に立てるようになるんだ。またそう心を強くした。 さあて一周するか。濃い緑の感触を味わいながら、心なしか台風の後のせいか湿気が高く感じられる。一つ一つの木を観察しながら歩く。カツラの黄色くなった葉がたくさん落ちている。カツラの葉は、丸っこいハート形の形をしている。 途中紫の実がたくさん落ちていて、踏み潰されている。「ん?ブルーベリー?」こんなところにブルーベリーがあるわけがない。「そうか、ムクノキの実か」 ムクノキの実は紫の丸くて小さな実で、ブルーベリーそっくりだ。小鳥が好んで食べるそうだが、人が食べても渋くて食べられたもんじゃないとか。上を見上げて幹肌を確かめると、やっぱりムクノキだった。 いよいよ緑が深く感じられるところに来ると、やっぱり台風のせいで、湿気や冷気が濃く漂ってくる。そして緑の匂い。 最後に蓮池を眺め、なかなかきれいだと思いながら一周を終え、途中木漏れ日がきれいだったことや、陽に照らされたほっぺが焼けそうになったことを思い出しながら、ニッコリして満足した、台風一過の石神井公園散歩だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月10日 10時12分56秒
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