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我が家の柿の木が、オレンジ色に染まっている。石神井公園のイチョウは黄色くなり始めた。 3時過ぎの西日を浴びて、池の端からまぶしいボート池をぼーっと眺めた。紅葉がちょっぴりづつ始まっている。 家の柿の木の紅葉は見事だ。始めは緑や黄にオレンジが少し混じっていて、少し経つと緑や黄に変わってオレンジが半分ぐらいになる。そして今は緑や黄が一割程度でオレンジが殆どだ。 日ごとに変わっていくこの柿の木の紅葉が、私は昔から大好きだ。モザイク模様とも言えるこの柿の木の紅葉は、実にきれいなのだ。 以前、美術をやっていた頃、この柿の木の紅葉を絵に描いたことがある。風景画を描いたのではない。このきれいなモザイク模様を表現したかったのだ。つまり抽象画だ。 秋晴れの中のモザイク模様。私は色を殆ど使わずに、えんぴつで表現しようとした。中途半端な、でも完成された美。それを表現したかったのだ。 ずいぶん難航したのを覚えている。しかも半分も表現し切れなかった。毎日柿の木とにらみ合いっこして、「できない、できない、できない」そんな感じだった。 でも途中までしかできていないその画板を最後に見たとき、「おお、表現できているではないか」と不思議と思ったのを覚えている。それは今でも大事にしまってある。 今日も朝からいい天気で、この部屋から良く見える柿の木を眺めている。私はこの木と一緒に暮らしていることを、誇りに思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月10日 20時08分37秒
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