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その日は雨が降ったり止んだりしていた。秋を通り越して冬が来たかのような寒さ。木枯らし3号か4号か5号が吹いているよう。 夕方、部屋の障子を閉めて暖房を入れてぬくぬくしていた。その時だった。障子が一面ピンク色に染まったのだ。 「夕焼け!」あわてて障子を開けた。夕焼けは私の子供の頃の原風景だ。そしてそこには南東の空にもかかわらず、神が作りたもう、見事な輝くピンク色に染まった雲がひとひら流れていたのである。 あまりの感動に心が躍る。「明日は晴れ、明日は晴れだ!」 時間が経つにつれ、それは紫色に変わり、群青色に変わって行った。その間約5分。あっという間だ。この瞬間を見るのが私は昔から本当に好きなのだ。 一日の終わりを告げる、一日の業を終える、全ての人にとっての瞬間。そして一日の業を無事終えることができたことに、祈りをささげたくなる。 そして今では夜遅くになってしまったけど、仕事を終え、帰宅する人達に「お疲れさま」と心の中でつぶやいてみる。 今日も良く働きました。明日も元気に働けますよう。 一日の業を終えられたことにいつまでも感謝できる私でいたい。そう思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月15日 12時20分14秒
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