ジュラのお散歩花日記

今日は午前中少し雲が多かったけれど

一日を通しては、まずまずのお天気

でも気温は８℃／４℃とまるで真冬並みの寒さでした



道行く人も寒そうに手袋をしている人が増えました

私もお散歩に出る時は手袋をしています



ただカメラを持ったり操作するのに滑って困らないように

手袋の親指、人差し指、中指の指先がカットされていて

指先が外に出るようになっています

更に手袋の手のひら側には滑り止めのゴムの粒がついています



１００均で見つけたドライバー用の手袋♫

保温性には少し不満はありますが

いろいろ試して今はそれに落ち着いています



今日はこの時期に見ることの出来る

草木の赤い実のお話



最初は棘のある蔓に生っているこの赤い実



[　猿捕茨（サルトリイバラ）の果実　]

サルトリイバラ科の半低木「猿捕茨（サルトリイバラ）」

関西を始め西日本では柏餅の柏の葉の代わりに

この葉っぱで餅を挟んで蒸します



[　サルトリイバラの雄花　]

サルトリイバラは雌雄異株で

春に黄緑色のこんな雄花や雌花を咲かせます



[　サルトリイバラの雌花　]

根っこは「和の山帰来（サンキライ）」と呼ばれ

腫れ物やでき物に効果のある生薬になるそうです



[　サルトリイバラ　]

棘のある蔓にはサルも捕らえられてしまうと言う意味の名前だそうです

イバラの名前がついていますが

バラ科のノイバラとは全然異なる種です



続いてはこの綺麗な赤い実を付けている蔓草

ナス科の「鵯上戸（ヒヨドリジョウゴ）」



[　鵯上戸（ヒヨドリジョウゴ）の果実　]

当地では以前と比べると目にする機会が減ってしまった蔓草です

お花も可愛くて割りと好きな野草なんですが



[　ヒヨドリジョウゴの花　]

プチトマトのような果実ですが

毒草なので食べることはできません



[　ヒヨドリジョウゴの果実　]

ナス科の野草には毒草が多いので注意が必要ですが

次にご紹介するナス科の赤い実はお薬になります



これはナス科の落葉樹「枸杞（クコ）」です

艶々とした少し細長い赤い実を付けます



クコは果実以外に葉っぱや根皮もお薬になります

葉っぱは枸杞茶（クコチャ）として飲まれ血圧を下げる効果があるとか



[　クコの花　]

果実の干した物は「枸杞子（クコシ）」と呼ばれ

血圧、血糖の低下作用があると言われています

杏仁豆腐（アンニンドウフ）のトッピングや薬膳料理にも使われます



夏の終わりから初秋にかけて紫色のお花を咲かせます



[　クコの果実　]

古くから不老長寿の妙薬として知られ

この果実を漬け込んだお酒「枸杞酒（クコシュ）」は

特に滋養強壮に優れるそうです



このクコの果実を生で食べると

青臭い未熟なトマトのようなお味がします（あまり美味しくないです）



最後はこの鈴なりに生っている赤い実

これはバラ科の落葉樹「鎌柄（カマツカ）」の果実です



[　鎌柄（カマツカ）の果実　]

この時期になると葉っぱは落ちてしまい

赤い果実だけが目立っています



４～５月頃に真っ白な可愛いお花を咲かせます

葉っぱは夏になると虫さんに食べられて

ほとんど無くなることがよくあります



[　カマツカの花　]

コデマリやピラカンサのお花に似ていますね



ネットで調べるとカマツカの実は美味しいと出てくるのですが



何度食べてみても美味しくありません

苦いとか渋いとか青臭いとかはないのですが



[　カマツカの果実　]

ほとんど味がない、無味なんです



果肉は柿の実のような色と食感ですが

果皮はちょっと分厚く、お口の中でゴツゴツとした異物感があります

見かけによらずちょっと残念な果実でした


今日の夕暮れ



今週は後半にまた寒くなるそうです

気をつけましょうね



今日のお月様は十三夜の月



[　十三夜の月　]

お月様をクリックすると大きな画像が開きます