テーマ:DVD映画鑑賞(13600)
カテゴリ:DVD
クライム・ノベルの巨匠が書いた傑作小説を、映像の魔術師がメガホンをとった話題作。実在の迷宮入り事件をモデルにしているそうです。 制作=2006年 アメリカ映画 121分。監督=ブライアン・デ・パルマ。原作=ジェイムズ・エルロイ「ブラック・ダリヤ」文芸春秋文庫。出演=ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンソン、アーロン・エッカード、ヒラリー・スワンクほか 1947年のロス。郊外で若い女性の惨殺死体が発見されました。市警のバッキー(ジョシュ・ハートネット)とリー(アーロン・エッカード)が捜査に当たります。2人はかってボクサーだった、という共通の過去を持っていました。 リーは娼婦上がりのケイ(スカーレット・ヨハンソン)と同棲しています。バッキーを交えた3人の間に、不思議な友情が生まれました。しかし、捜査は難航します。殺されたのは女優志願のエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)でした。 猟奇的殺人事件がメーンですが、これにさまざまな人物が絡みます。事件はストレートに進行しません。謎が謎を呼んで、真相は曖昧なままです。ちょっとわかりづらい展開なので、戸惑うでしょう。 いくつかのキーワードが提示されますが、これもよくわかりません。思わせぶりな演出のせいでしょう。最後になって、意外な真相があきらかになりますが、いささか唐突な感じがしました。 男優陣はともかく、2人の女優が生かされていないのも残念なところです。現在、ハリウッドでいちばん売れっ子の若手女優スカーレット・ヨハンソンですが、40年代の髪型ファッションには違和感があり、セクシーさに欠けています。 オスカー女優ヒラリー・スワンクも冴えません。出番も少なく、その魅力は半減されています。監督得意の女性像ですが、中途半端な表現で終わっていました。いろいろ詰め込みすぎて、描写不足に陥ったのでしょう。 レトロな雰囲気と内に狂気を秘めた人間像。ハリウッドのの暗黒面など、興味ある題材を扱っています。、じっくりと描けば傑作になったと思われるのですが、テクニックに走りすぎて、すべてが物足りない結果に。映像の魔術師の技巧が裏目に出た感じでした。平板で退屈な凡作、と辛い点を付けておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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