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不良中年・天国と地獄

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2011年09月28日
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カテゴリ:DVD
制作=2010年 日本映画 角川映画配給 110分。監督= 緒方明。原作=ノエル・カレフ「死刑台のエレベーター」。脚本=木田薫子。
 
出演=吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子、平泉成、津川雅彦、柄本明ほか。

フランス・ヌーベルバーグの鬼才、ルイ・マル監督が若干25才で作った処女作のリメイク。時代を現代の日本に移していますが、内容はほぼ原作どおりになっています。50年前の作品に、はたして現代に通じるものがあるのでしょうか。

主人公は医療ミスの過去を持つ医者。大会社の社長に拾われたのはいいのですが、そこが訳ありの企業でした。戦後はヒロポンの密売、ベトナム戦争時は物資の横流し、バブル時代は地上げ等々、ヤクザと組んで大きくなった会社です。

現在も人体実験などをしているようで、主人公の時藤はその片棒を担いでいました。社長夫人にそそのかされて、ロープ伝いに社長室へ忍び込み、自殺と見せかけて殺すのも、エレベーターに閉じこめられるのも原作そのまま。

マイルス・ディビスのトランペットをBGMに、夜のパリを彷徨うジャンヌ・モロー。今回は渡辺香津美のギターで横浜の夜を徘徊しますが、ここは本家のほうがムードがありました。パリと横浜のちがいでしょうか。

無軌道な若いカップルが登場するのも原作と同じですが、男が警官、というのは違和感がありました。取締りがきびしい現代の日本で、拳銃を持たせるための方策でしょうか。そう考えると、納得できる設定ではありますが。もう一つ、ケータイの問題もなんとかクリアーしています。

作品の出来は、本家と比較しながら見たせいか、新鮮味がありませんでした。演出も、ルイ・マルのような才気は感じられません。いかにも現代映画らしく、テンポはよいのですが、ムードもなければ、サスペンスも盛り上がりません。

主演の二人は、好演しています。阿部寛も、吉瀬美智子も、それらしい人物像を表現出来ていました。それに較べると、若い二人組はいただけません。演技が幼稚に見えました。実力不足なのか、演出が悪いのか、どちらでしょうか。

サスペンス映画としては、もう少し緊迫感がほしいところ。思い切って現代風にアレンジすれば、あるいは本家に肉薄できたかもしれません。企画の失敗でしょう。総合的に50点未満の出来でした。





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最終更新日  2011年09月28日 10時38分55秒
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