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カテゴリ:歌舞伎
仕事を18時半くらいに終えて、歌舞伎座第3部の「裏表先代萩」へ。
御殿の序盤から何とか間に合いました。 何と言っても、勘三郎の政岡、仁木、小助の3役が見もの。 序幕が見れなかったのですが、私としては、政岡と刃傷の仁木が とても良かったです。 政岡は、セリフの要所要所で工夫が感じられたし、それに勘三郎さんの 場合、政岡の心情がすごく良く分かる気がします。義太夫の古典の狂言 なのですが、現代に生きているというか、、、。 特に政岡の場合、非常の母性が強く、暖かい人物像ですね。 クドキも程よい熱演で、場内も拍手でした。 刃傷の仁木はまず下手から出たところ、悪の妖気が漂うようで、 顔がとても立派だなと思いました。その後、外記左衛門との立ち回りと なりますが、どれもキマリキマリが形よく決まっていいです。 片足で立っての見得など特に良かったです。 御殿の場の他の役者としては、 扇雀の八汐はもっと内から出る憎憎しさがほしい。 栄御前の秀太郎はこの中では、グンを抜く安定ぶりでさすが。 舞台を一回り大きくしていました。 また、この狂言、世話と義太夫の行き来がすごく面白いですね。 三津五郎の両方のサバキ役の演じわけが見事。 両方ともそれ相応に演じきっています。 世話の倉橋弥十郎は、小助を追い込むその思慮深さがよくわかり、 名さばきぶりが見もの。 一方、細川勝元はスッキリとして、セリフの爽やかさとともにすばらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月23日 00時02分22秒
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