蒼き詩人の世界

あなたが廊下で待ってくれててよかった

真夜中の手術室に泣き声が響いた

他の女に走った挙句

自暴自棄の言動

これも激しく生き急ぐあなたの一面だと

耐え忍んできた

だけど絶望の中に生まれた微かな希望に

あなたは微笑んでくれた

わたしの道に灯りを灯して

あなたは愛の歌を歌う

牢獄の暮らしもスキャンダルも

あなたの名前に傷をつける事はない

至純の魂は震え続け新たなハーモニーを生み続けるだろう

だけど　世間の風は冷たく

二人を時に嘲笑うから

ギュッと抱きしめて　お互いを信じて

向かって行かなければ

クローゼットには離れて暮らす

家族の写真があって

父と母が私の肩に優しい手を置き写っている

今でも私の苦労を心配して電話をかけてきては

だいじょうぶ　強がりの言葉に

受話器の向こうでうなずく

愛する人よ

わたしはしなやかにこの街で生きてみせる

愛する人よ

あなたが祈りの言葉を忘れてしまっても

走り続けて　奏で続けて　輝き続けて

それでわたしが生き続けれるから