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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2021.05.28
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カテゴリ:作家
あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。高校の後輩である小平由樹枝と恋人関係になる。3年の夏休み、北海道無銭旅行を遂行。大学の推薦が決まった後、上高地へ出かけ二人は結ばれる。M大学に進学し、1年が過ぎた。春休み、希望大学に合格した由樹枝が東京に来て、短いが二人の充実した同棲生活を送った。しかし、そのわずか1週間後、飲み過ぎて記憶喪失し矢代美恵子と関係してしまった。何とか別れたい悠介であったが、美恵子は別れてくれない。数か月後、アパート代を出すとの約束でようやく別れてくれた。そして由樹枝との仲を戻すべく努力したが、完全に振られた。その後美恵子と変則的な付き合いを始めた。翌年、美恵子は卒業し就職してアパートを替わり引っ越していった。



写真はネットより借用

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夏休みになった。悠介も高橋も就職の内定は決まっていた。悠介は結局、住友系の会社に決まった。自動車関連事業や、情報通信関連事業なども行っており、将来性も良いのではないか、と応募した。本社は東京であるが、関東地区を始め工場や支店は全国にある。希望を聞いて貰えるのか分からないが、関東地区で働きたいと悠介は願っていた。高橋も東京に本社がある会社に決まった。彼は彼女との関係もあり、東京勤務に拘っている。東京採用であり東京勤務はほぼ決まっていると彼は言っている。二人とも希望通りの会社に決まり喜んでいた。

高橋の結婚式、披露宴は、10月半ばの大安の日に決まった。高橋と悠介は、頻繁に打ち合わせを行わねばならない。まずは出席人数を決めるのが先決である。それは、高橋と彼女に任せた。8月中には、招待者リストが出来上がるとの事で進んでいる。悠介は、バイトの傍ら、披露宴の司会、という本を買って勉強している。悠介は、その本に従って、披露宴のスケジュールを作り始めた。
新郎新婦入場、仲人挨拶、主賓の挨拶、来賓の挨拶、乾杯の音頭、友人代表挨拶、そして、出席者に応じて余興などもやって貰おうと、スケジュールに組み入れた。お色直しを何回行うかも式次第に影響してくるので、高橋と打ち合わせを行わねばならない。

9月に入り、高橋と彼女と打ち合わせを持った。初めて高橋の彼女と会ったが、印象は清楚であるが、自分の意見ははっきりいう人だと分かった。どちらかと言うと、高橋を彼女がリードしている感じである。仲人は教授に頼んだとの事。披露宴の参加者も何人かはまだ参加出来るかどうか返事がないと言う事であるが、ほぼ決まっている。70名余りの披露宴になる。悠介の作ったスケジュールに出席者の中から、名前を埋めていく。主賓、来賓、乾杯の音頭、友人代表はすぐに決まった。その他、挨拶して欲しい人のリストも作った。余興をやってくれそうな人は、まだ分からないとの事でそこだけブランクにして後で書き込むことになった。

9月半ば、悠介は、披露宴会場での打ち合わせに参加した。高橋たちは、既に何度か打ち合わせは行ったようである。この日は、司会者の悠介と披露宴会場の担当者との打ち合わせがメインである。披露宴会場から司会者の手引きと、予定表を受領した。その予定表に埋めてくれと担当者に言われたが、既に悠介が作ったスケジュール表に名前も記載されており、担当者にこんなに詳しく予定表を作って来る人は初めてだと褒められた。お色直しは1回行うとの事で、挨拶が済み乾杯が行われ、しばし歓談のあと新郎新婦とも席を外すことになる。和装から洋装に着替えるようである。

それから当日の担当が必要との事で、誰に依頼するか高橋と相談する。受付である。これはお金を預かるので、友人と親戚がペアでそれぞれの親族・友人の受付を行った方が良いらしい。受付の人選は悠介には出来ない。高橋と彼女に任せる事にする。受付以外は全て式場の方で行ってくれるとの事である。悠介の作ったスケジュールに入っていなかったのが、新郎新婦によるケーキ入刀であった。そう言えば本にも書いてあったな、と、うっかり忘れてしまった事を反省した。

披露宴会場との打ち合わせが完了し、悠介にも披露宴の全貌が分かったようで安心した。さすが披露宴のプロは凄いな、と悠介は思った。スケジュール表を修正追記し、悠介は司会の原稿作成に取り掛かった。披露宴まで1ヶ月、原稿を書いて、丸々覚える事にしたのである。原稿を書くのも楽しい。本に見本の文章も載っているので、難しい作業ではない。悠介は、ご歓談下さいと言って、何もしない時間を作る事が好ましく思えなかった。参加者の多くの方が挨拶したり、余興をやったり、楽しい思い出深い時間を作りたかった。問題は、新郎新婦が不在の時間である。挨拶にしろ、余興にしろ参列者は新郎新婦がいる時に行いたいはずである。

これは、高橋と彼女に相談し、新郎新婦不在の間に余興をしてくれる人を探し、リストを作ってもらう事にした。多くは、友人の中から選ばれるであろうと悠介は考えた。この時間の使い方が一番難しくなるなと悠介は思った。しかし、学生たちは、コンパで余興など沢山こなしているので何とかなるであろうとも思った。

悠介は結婚披露宴に着ていくようなスーツを持っていなかった。礼服を作るまでもないであろうと、就職しても着られるようなダークな色調のスーツを買った。予定外の出費である。スーツは就職祝いに二人の姉が買ってくれることになっていた。しかし、それを待ってはいられない。勤務先がどこになるか分からないが、本社勤務になったら最低、2着は必要である。悠介は工場勤務を希望するつもりであるが、どうなるかわ分からない。

そんな準備に追われていたら、結婚式当日となった。準備は万端である。

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Last updated  2021.05.28 12:05:30
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