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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2013年05月22日
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カテゴリ:結露
おはようございます、
紙太材木店の田原です。


今月の日経ホームビルダー
面白い記事満載で
工務店経営者はもとより設計事務所、
大工さんや電気屋さんにも
ぜひ読んで頂きたい内容です。

もちろん新築予定の方もですが
この本、業者向けですから
一般の方はなかなかご覧になっていないはず
今回の内容などは
本来一般の方が知っておくと
HMや工務店、設計事務所の姿勢が分かりますから
簡単にご紹介しますね。
こんな記事を一般の方が見たら困るというHMも沢山あります。


記事中の一つ
「屋根には結露リスクがいっぱい」

これは室内で発生した水蒸気が
屋根裏に流れ屋根面の裏で結露しているというもので
結露した屋根裏の合板がカビや腐朽で傷んでいる様子を説明しています。


その原因は
防湿シートの欠損(小さな穴や隙間)
防湿シート、日本語では一般に気密シートなどと呼ばれてますが
気密の気は水蒸気の気で英語では vapor barrier  
空気の気ではありません。

気密シートには大きく分けて
2種類あって
袋入の断熱材を被っているタイプの物は厚さは0.02ミリ
これは断熱材を入れてる袋が防湿シートになっているというもの
もう一つは
シート状で断熱材を付けたあとに壁ごと覆うタイプの物は厚さが0.2ミリ
透湿抵抗は前者が80m2hmmHg/g 後者は1000m2hmmHg/g
(値が高いと水蒸気を通しにくい)

温暖地だから袋入りのタイプでOKと考えてる業者が大半で
シート状で後から施工している業者は稀
そもそも天井面での防湿はほとんど考えていない。

一般に天井面の断熱材は
天井を貼ったあとに袋入り断熱材を乗せていく施工がほとんど
これだと断熱材同士が並ぶわけですが
その間に幅1ミリの隙間が長さ1Mにわたってあると
これだけで直径36ミリの穴が空いているのと同じで
80あった透湿抵抗は5程度まで落ちます。
(ほとんど抵抗がないのと同じ値)
これは70m2の天井に換算すると
1日当たり2.5Lの水が小屋裏に入ることになります。
換気で半分は出たとしても
残りは屋根裏の合板などに吸収され
結露となって屋根を傷めます。

一枚一枚の断熱材を隙間なくテープで貼って行かなければなりませんが
天井面には電気の配線穴などもあって
1ミリ幅で長さ1Mの隙間をなしにするというのが
実質的には不可能なのは
建築業者であれば誰でもわかります。
それに天井の断熱材の隙間を気密テープで貼ってるなんてことは
誰もしてません。

この記事を読んでも
まだ天井面に袋入り断熱材だけを使って気密シートを別途しないとすれば
良心が疑われます。
記事には屋根裏に入った水蒸気で屋根面が傷んだ写真が多く掲載されてます。
天井面だけでなく壁も含め
0.2ミリの気密シートは必須のものですね。
早ければ建てて半年ひと冬越せば屋根面に結露の跡がつきますから
時々屋根裏に登って見てみることをお奨めします。
工事中の雨の跡と区別するには
鉛筆やマジックで模様をなぞっておくと(日付も入れておく)
次回に屋根裏に登った時に確認できます。
新築時だけでなくリフォームの時も同じですから
覚えておくといいでしょう。


というわけで
まだ天井が屋根に面した部屋に
ダウンライトを付けます?

PS
念のため
ビニールクロスもとてもよく水蒸気を通します、
 30~340g/m2・24h程度(SINCOL)





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Last updated  2013年05月22日 08時24分51秒
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