カンころ通り　RIDE ON TIME

箱根　宮ノ下にある　富士屋ホテル





花御殿に宿泊。
花御殿（フラワーパレス）昭和１１年建築。

古い建物が好きなわたしは
近代的なホテルよりも・・古きよき日本を感じられる建物が好きです。


本館　　明治２４年築
西洋館　明治３９年築
一番新しい建物でも昭和３５年築のフォレストロッジ。

設備はいいとはいえません。
廊下の話し声がよく聞こえるし・・柱に亀裂が入っている。
飾り柱なので、問題はなさそうですが。

ドアのノブの高さや・・旧式の鍵



天井の高い客室、暖房は温水パイプ。廊下にもパイプは配置されていて
心地いい暖かさ。
（客室にはエアコンがありますが・・普通の壁掛けエアコン）




バスルームには換気扇がない。
天井近くに窓があり・・そこを開けるようです。

昔のままがいいんです。
家具も修繕して使っている。

これは設備が悪いのでもなく、これが富士屋ホテルイズム。


ぜひ

富士屋ホテルにいらしたら
見てほしいのは、彫刻の数々。

メインダイニング　入り口にあるのは　眠り猫



なんで眠り猫があるのか？　

この当時の経営を担っていたのは山口正造氏
日光金谷ホテル創業家の次男であり、富士屋創業の山口家に娘婿として来た方。

富士屋ホテルと金谷ホテルは姻戚関係なんですね。

日光の東照宮を思わせる。メインダイニング。





天井の絵や壁に彫られた彫刻。
みごとなんです♪



メインダイニング内の柱の下の飾りは・・恐ろしげな顔
これは　山口正造の顔ということです。
下から睨みを利かせている。

フロント近くのフロアやロビーの彫刻や絵。







それが、手に触れることの出来るところにあるんですからすごい♪




創業者山口家から国際興業に経営は移ってしまいましたが
創業者山口家出身の旅行作家　山口由美さんの

ちょっとはずれた時間にロビーに座って、ホテルの静けさを感じてみる・・
そのとき、箱根はそっと素顔を見せると言う言葉が・・
実感できた気がします。

昼間の喧騒から・・外れた夜８時すぎ。
静かなロビーに座ると・・
富士屋ホテルの歴史が感じられるかもしれませんね？

屋根には、登り龍もあって・・
いい気が流れているような。

富士屋ホテルは箱根の隠れたパワースポットだそうで
裏山にある　守り神の横井戸。
七福神の彫刻なのに・・五体しかないとか？
眠り猫のほかに・・眠り犬もあるとか？
さがして見ると面白いですよ。

富士屋ホテル （旅館・オーベルジュ（その他） / 宮ノ下、小涌谷、彫刻の森）
★★★★★ 5.0