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カテゴリ:中学受験の攻略
よくテストが返ってきて、ここはケアレスミスだからもったいないことをしている。などという会話が交わされます。
そして、いくら注意を促してもケアレスミスはなくならない。 そうお困りの皆さんに提案です。 「ケアレスミス」と呼ぶのは止めませんか。 ケアレスミスは、文字通り不注意によるものなのですが、本当にテスト中に不注意になっているのでしょうか。子どもたちがテストに集中もしないで、時間中にボケっとしているのでしょうか。 もしそうなら、確かに不注意によるものだと考えられます。 しかし、現実はそんな状態にはなっていないのです。どの子どもも一生懸命に問題に向かってがんばっているのです。 それを、大人の考え方を押し付けて、 間違ったのだから不注意だ。もっと注意深く問題を解けばこんな間違いはしなかったはずだ。 で済ませていいのでしょうか。 私はテストという緊張感の中で起こる失敗だと考えるようになったのです。 それも子ども一人ひとりで、その発生の仕方が違うものであると。 そこで、従来ケアレスミスと呼ばれていたものを、私は「パーソナルエラー」と呼ぶことを提案したいのです。 パーソナルエラーの特徴は次のとおりです。 1)ある緊張感の中でのみ発生する。 緊張感の発生原因としては、時間という制約、途中で応えあわせができない、成績をなんとか向上したいなどというプレッシャーが考えられます。 言い換えれば、普段の勉強の中では発生しにくい。 2)エラーの出方は一人ひとりによって異なる。 一斉授業の塾などでは対応しきれない。 個別指導の塾でも、プロでなければ発見しにくい。 そう考えると、今までのテストの答案が納得していただけるのではないでしょうか。 パーソナルエラーと捉えることによって、その対処法もおのずと見つかるのです。 一人ひとりの子どもによって発生箇所が異なる以上、子どもに最も近い存在である両親のどちらかが、その対応を受け持っていただくことになります。 返却されてきた答案からパーソナルエラーが発生箇所を探し、具体的にどういうエラーなのかを見つけ出していただきたいのです。この作業は子どもにさせることではありません。 具体的なパーソナルエラーが見つかったら、豆ノート コクヨ ツインリングノート<くまのプーさん>A6[F-PKR118P](プーさんは私の個人的な好みです)に、1ページに1問ずつパーソナルエラーをした問題ごと貼り付けてほしいのです。 そのため、豆ノートはA6サイズが適当だと思われます。 その裏に、具体的にどういうパーソナルエラーが出てきたのかを書いてほしいのです。この作業はできるだけ本人にさせてください。 たとえば、342-58を間違ったというように。 どんな引き算でも間違うのは、至急に引き算のやり直しが必要ですが、ある特定の引き算だけを間違うのはパーソナルエラーの可能性が大きいと考えてください。 そして、その豆ノートはいつも塾に行くときに持っていく鞄の中に入れておいてください。家に飾っておいても、なんら効果を発揮しません。 緊張感の伴うテストの前に、必ずその豆ノートを見させてください。 自分が緊張感の中で今までどういうパーソナルエラーをしてきたのかを確認させ、同じエラーをしないようにさせるのです。 それでもまた別の形のエラーが出てくるかもしれません。そのときはまた豆ノートに作っていけばいいのです。 それを繰り返すうちに、言い換えればパーソナルエラーがすべて見つかってしまうと、ほぼ同時期にエラーはなくなってしまいます。 この段階までに、早くて3ヶ月だと考えております。7月から実施していただければ秋には間に合います。 ただし、この方法はテストにあまりプレッシャーを感じない低学年には向きません。 同業者の方のご意見もお待ちしております。 お役に立てば下を押してください。 人気blogランキングへ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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