堕天使のトリック

オバマ大頭領は国民に向けて「ＣＨＡＮＧＥ！」と訴え、選挙戦に勝利しました。
「郵政民営化！」を訴えて選挙戦を圧勝したのは小泉元首相です。
民衆に分かりやすいキャッチコピーで期待感を煽るのも、効果的な選挙戦略と言えるでしょう。

統一協会では、相次ぐ警察の家宅捜索に危機感を募らせたのか、全国の責任者を集めて会議があったそうで、「教会指導者に対する注意と指導」が発表されました。
http://www.uc-japan.org/messe.aspx
はたして、統一協会は変革するのでしょうか？


「特に物品販売活動等の収益事業は、法人としての目的外のことであり、法人指導者としてそれに関わることは出来ません。」
徳野会長の言葉は宗教法人の長としては至極当然の言葉でありますが、会議を開いてまで「当然の言葉」を発表しなければならない『実態』があったわけです。


「教会指導者が信者らの指導において、今般の報道に見られるような物品販売活動との関係において、関わりを問われるような誤解や嫌疑を受けるようなことのないように」
協会指導者と物品販売活動の関係が疑われる時には、当該の幹部を海外逃亡させるなどして、関わりを問われないように指導しているのでしょうか？


「教理や創設者である真の父母様の教えと伝統に基づき、社会の模範となり見本となり、それが神様の理想の実現に寄与するようなものとなるように指導することです。」
統一協会では創設者である真の父母の教えと伝統に基づき、万物復帰を強力に指導してきたのですから、徳野会長の言葉には明らかな矛盾があります。


再創造するには万物が必要です。

万物復帰をしなければ、万物を愛したという条件を立てることができず、信仰の息子・娘三人がいなければ、「私」が天使長を愛したという条件を絶対立てることができません。

堕落することによって、人間は万物より低い位置に落ちたので、まず万物を探し、天使長を探して、それらを愛せる立場に立った後に、初めて神様を愛することができます。
（「祝福家庭と理想天国」より）


堕落によって、人間は万物より低い位置に落ちたので、まず万物を探し、天使長を探して、それらを愛せる立場に立たなければ、神様を愛することができないそうです。


統一教会の会員は必ず万物復帰をしなければなりません。万物復帰をすることによって、皆さんは神に万物を献祭するのです。
この世の人々は十一条（十分の一）捧げればよいと言っていますが、私たちは十一条でなく百パーセント捧げます。

借りてでも天に捧げようとする心がなくてはなりません。

たとえ死ぬようなことがあったとしても、それに合格しなければならないのです。
（「ファミリー　1982年9月号」より）


「十一条でなく百パーセント」と献金の条件を明示しており、
「借りてでも天に捧げようとする心」と借金することを奨励しており、
「たとえ死ぬようなことがあったとしても」と尋常でない覚悟を要求しています。


ですから、ここに来た者たちは、奥さんから子供たちまでみんなファンダレイジングをしなさい。
一週間に二回やりなさい。女は、自分の旦那さんが会社に出勤しないと生活できないようではいけません。
そういう方策を変えたのが先生です。
（現地の整備　1993年12月21日　韓国・済州研修院）


「みんなファンダレイジング（fund-raising→資金調達）をしなさい。」と教えています。


霊的に見れば、すべてのお金は不平を言っています。
「私は、天のお金になる前に誰それのお金になるのは嫌だ」と言っているのです。
ですから、天の前にお金を捧げて祭ればお金が解放されます。
そのようにすれば、お金が「今まで、私たちを神様の前に連結させて祭祀をした人はいない」と言います。
それで、レバレンド・ムーンが「おお、そうか。それでは、私たちのファンダレイジング・メンバーが、そのような祭祀に捧げるお金をそろえるために募金に行くので、彼らを待ちなさい」と言えば、「はい、待っています」と言うのです。
（「至誠感天・家和万事成」より）


ファンダレイジング・メンバーの資金調達法は募金だそうです。
文氏の妄想の世界では、お金が文氏のお金になりたいと願って不平を言っているそうなので、そのお金を解放してあげる為なら、募金詐欺でも何でもＯＫなのでしょうか？


世の中のあらゆる物は、自分の所有物になる前に、まずもって、神の所有権の認定を受けなければなりません。
それから、真の父母の所有物になる。神の物から、真の父母に相続されたあとに、真の父母によってあなたたちの相続物が始まるのである。
（信仰の三子女と本然の家庭基盤　1983年5月13日　韓国　済州島）


世の中の全ての財産はまず自分の所有であると言うのが、文氏の願望であり、統一協会の教理です。

では文氏に従わない者、不信した者はどうなるのか？文氏は下記のように語ります。


生涯いかなる犠牲を払っても、感謝して行くのです。それを不安に思ったり、不平を言いだしたりした場合には、大変なことになります。そういう立場です。

真の父母と一つになった者が、それを永遠に汚した場合は大変です。サタンよりももっと恐ろしい立場に立つのです。
サタンは長成期完成圏を汚し、蹂躙したのですが、祝福された者は、完成期完成圏を神の実体を犯した罪が残るから、永遠に許されません。
恐ろしいことです。神はそのように考えます。
（祝福を迎える一日　1978年9月22日　埼玉　神川村）


犠牲と感謝を強要し、不平を言えば大変なことになると脅迫し、祝福を受けて辞めた場合には、サタンより恐ろしい立場で永遠に許されないと脅迫します。


主に正しく出会わなかった個人、家庭、氏族、国家は、最後には十字架に追われ滅亡していった事実を多く見ることができます。
（創立以前の内的教会史　1977年5月1日　ニューヨーク　ベルベディア）


自分に従わない個人、家庭、氏族、国家は滅びると脅迫します。


反対すると心臓まひや、眠っている間に行ってしまう人がたくさん出てくる。
（総解怨式のみことば　1975年5月1日　韓国　清平）


統一協会に反対する者は、心臓麻痺などで死んだり、眠っている間に死んでしまうと脅迫します。

文氏は「神様の為に～しなければならない」「○年○月には天国が完成する」など、愛、理想、使命、予言などの『アメ』の言葉で食口を惹きつけます。
その一方でもし従わなければ「死ぬ」「滅びる」「永遠に許されない」など、恐怖『ムチ』の言葉で支配しようと脅迫します。

統一協会のやり方も文氏の教えに忠実であり、食口は信仰の初期には『アメ』の教理を信じて献身的な活動をします。
しかしその一方で「もし責任を果たせない時は日本が滅びる」と言った『ムチ』の教理も、同時に繰り返し教え込まれる為、選択の自由を巧妙に奪われて支配されるようになります。
その為に、常軌を逸した過酷な労働、危険な海外での活動、法やモラルを省みない販売などを強要されても、恐怖に支配されて簡単には拒否できないようになるのです。
それが洗脳とかマインドコントロールと言われる、統一協会の信者操縦法です。

今回、警察の動きに震え上がった統一協会が、仮に霊感商法を一時的に休止したとしても、自ら犯した行為を反省した上での「ＣＨＡＮＧＥ！」でないとしたら、教理の性質上、より巧妙な不法行為を再び繰り返す可能性は、充分にあると考えられます。