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2009年04月16日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ1942 イギリス 監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
出演者:ゴッドフリー・ティアール、エリック・ポートマン、ヒュー・ウイリアムズ ほか
106分 モノクロ ONE OF OUR AIRCRAFT IS MISSING

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 第二次世界大戦時のイギリス空軍による欧州爆撃任務を題材に、オランダに不時着した英空軍クルーがオランダ人によって助けられるドラマ。いかにも航空機映画のようでありながら、そのほとんどはオランダ国内、しかも室内での掛け合いに終始するので、アクション性といった側面は薄い。とはいえ、本作は 1942年6月公開で、まさに英米空軍によるオランダ、フランス、ドイツ空爆の真っ盛りに製作されたという、超リアル作品なのだ。監督は「戦艦シュペー号の最後(1956)」「将軍月光に消ゆ(1956)」などを手がけたマイケル・パウエルで、イギリス映画的なサスペンス調を得意とする監督のようだ。
 この作品は英情報省などのバックアップなどもあり、これから激しくなっていくドイツ軍との戦いを控え、戦意高揚的意図がかなり強いようだ。また、ドイツ占領下のオランダを舞台にし、戦争の命運を握る重要な役割を果たす現地オランダ人レジスタンスへの賞賛や、亡命王室オレンジ家への敬意といったものが強く感じられる。

 ストーリーはいたって単純明快だが、随所にサスペンス、コミカル的な演出も見られる。冒頭の無人爆撃機が墜落するシーンから謎かけが始まっているし、搭乗員の一人ボブ・アシュレイ軍曹は元サッカー選手というのも伏線となっている。決して面白いというものでもないが、ただ堅いだけでは士気高揚にならないということだろうか。また、イギリス人、オランダ人には死者が一人も出ないこと、搭乗員(クルー)の構成に年配、若者混在で職業も俳優など多彩である点は、徴兵士気を高めるという点で配慮されているような気がする。

 正直言ってストーリーの大部分を占める、オランダ国内逃避中の会話は余り面白くない。英語版視聴なので私の理解が乏しいというのもあるのだろうが、イギリス人、オランダ人の自慢のようにしか聞こえないし、リアル感に乏しいからだ。だが、本作でやはり興味深いのはさほど多くはないが、登場する実機たちだ。
 撮影はイギリス国内で行われているが、登場する航空機類はほとんどが実物、実写だ。冒頭に登場する爆撃機は双発のヴィッカーズ・ウエリントン爆撃機で、墜落シーンこそミニチュアだが、実機が離発着、飛行の姿を見せてくれる。機内のシーンはセットを用いているが、コックピットの構造など結構リアルだ。本作の主役であるこの6人乗り爆撃機 B for Bertieには、操縦士ジョン・グリン・ハガード中尉、副操縦士トム・アーンショー中尉、ナビゲーターフランク・シェリー大尉、無線オペレーターボブ・アシュレイ軍曹、前方銃手ジェフ・ヒックマン軍曹、後方銃手ジョージ・コーベット卿少尉が搭乗している。ドイツ、ステュッツガルトのメルセデスベンツ工場爆撃任務の帰路に対空放火で被弾するのだ。爆撃機の名称にはこのほか、T(T for Tommy)、Q(Q for Queenie)、M(M for Mother)などがある。
 このほか、帰還後に新機種に乗り換えるのだが、そこに登場するのは4発のショート・スターリング爆撃機。これらの機体はMGのマーキング(第7飛行隊)が描かれ、実際に本物の第7飛行隊の隊員がエキストラで出演しているらしい。
 陸上兵器ではドイツ軍装甲車役でイギリスのガイ装甲車が2台登場する。独特の甲高いエンジン音が面白い。
 海上兵器ではE-boats(高速魚雷艇)が登場するだけだが、海上の救難ヴイの存在が興味深い。墜落など遭難した兵員を海上で収容するための施設のようだ。
 本作で変わっているのは、音楽がほとんどないこと。効果音も少なめだし、ごく自然感を出そうという意識を感じる。ただ、その分作品としての重みが感じられないのだが。

 全般にインパクトが薄く、さほど面白いとは感じられない作品だった。だが、制作年のことを考えれば、やはり貴重な作品なのだと言えよう。

(参考)http://en.wikipedia.org/wiki/One_of_Our_Aircraft_Is_Missing

興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★★★
感涙度★


!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  1941年、ある日曜日の朝4:31イギリス空軍基地付近で帰路途中の爆撃機B for Bertieが鉄塔に激突して墜落する。機体にはどうやら人は乗っていないようだった。
 この物語はこれより15時間早くに始まっていた。基地の司令官レイノルド大佐はジョージ・コーベット卿少尉の搭乗申し出を許可していた。コーベット卿は後部銃手としてウエリントン爆撃機B for Bertieに乗ることとなった。
 爆撃機Bはドイツのシュツットガルトにあるメルセデスベンツ工場の爆撃任務を命じられた。離陸前にナビゲーター(航法士)のフランク・シャーレイ大尉は歌手である妻の演奏を帰還後に聞きに行く約束をする。無線士のボブ・アシュレイは戦前の1938年にシュツットガルトのサッカーチームでプレイしていた経験があった。
 21:40分に爆撃機は離陸を開始する。オランダ上空に達するとドイツ軍の対空放火が激しくなってくる。敵機を警戒しながら、途中で宣伝ビラやワインを投下し、ついにシュツットガルト上空に達する。高度を下げて無事に爆撃を完了するが、対空放火によってエンジンが被弾してしまう。なんとか、片肺で飛行を続けるもオランダのアーメルスフォールト上空に達した時点でエンジンが両方止まってしまう。パイロットのジョン・グリン・ハガード中尉は機体放棄を決意し、パラシュート降下を命じる。全員が脱出した後、機体は再びエンジンを復活させ飛んでいってしまう。
 搭乗員は林の中に落下するが、ボブ・アシュレイ軍曹だけ姿が見つからなかった。五人は林の中で遭遇したオランダ人の子供たちに連れられて教師のエリツェ・ミーティン女史のもとに行く。そこには多くのオランダ人が集まっていたが、彼らはドイツ抵抗分子でもあった。だがエリツェらは彼らをなかなか信用しない。六人目はどこにいる、制服は誰でも手に入る、機体が墜落した情報はないなど押し問答の末、ようやく信頼を得る。なんとかオランダ人の手を借りて海上に脱出しなければならない。エリツェによれば、海岸でヨー・デ・フリースという未亡人が待っていると言う。彼女は夫が英軍の爆撃で殺され、イギリスを憎んでいるふりをしてドイツ軍に信用されているのだという。
 彼らは食事と服を与えられて、まず教会に移動することに。オランダの木靴に履き替え、フランクは女装のうえ自転車で教会に。ドイツ軍は一つのパラシュートを発見し、教会にも捜索に来る。緊張の中ドイツ軍の捜索隊は帰っていく。
 次に一行は市長の家に。そこで食事を取っていると親独の男デ・ジャンがやってくる。彼は一行がイギリス人と知り、ドイツに通報しようとするが、居合わせた牧師らはそれを阻止する。デ・ジャンが市長の子のコルネリにドイツ軍に届けさせた蓄音機からはオランダの祝歌が流れ、皆デ・ジャンの仕業になるぞと脅すのだった。一行はサッカーの試合を見に行くが、そこで目撃したのは試合をするボブ・アシュレイだった。ボブも運河に降下し、牛に乗ったトラックで移動して無事だったのだ。六名に揃った一行は、ようやくヨー・デ・フリースの家に。 
 ドイツ軍の検問を抜けた一行はヨー・デ・フリース夫人と合流し、裏道や小屋裏を抜けて夫人の部屋に落ち着く。脱出の機会を窺いながら、ラジオを聴いていると、ラジオからフランクの妻の歌声が聞こえてくる。妻の演奏時間だったのだ。ヨー・デ・フリース夫人は彼らにロンドンにいる夫の住所を渡す。実は夫は生きており、ロンドンのラジオオレンジのアナウンサーだったのだ。
 イギリス軍の夜間空襲が始まり、この機に乗じて一行は地下道を移動する。しかし、オランダ人同志ルイスがボートで待っている場所にはドイツ兵がおり、ヨー・デ・フリース夫人が何とか場をしのぐが、背後からもドイツ兵が来てしまう。一行は仕方なくドイツ兵を殺害し、夫人の所にいたドイツ兵2人も殺害する。
 一行は、ボートに乗り、夫人らと別れる。あとは見張りのドイツ兵がいる跳ね橋の下まで漕ぎ、2つのダイヤが描かれた船を待つのだが、うまく合流できない。仕方なくボートを漕いで移動するが、ドイツ兵に見つかってしまい、コーベット卿が背後から撃たれてしまう。
 翌日の朝7:42になり、一行はドイツ軍が設置した救助ブイの中にいた。中にいたドイツ兵2名を捕虜にし、イギリス軍の救援を待っていると、2隻の高速魚雷艇がやってくる。ドイツ軍かもしれず、しばし沈黙していたが、それはイギリス軍だった。魚雷艇に乗り換えようとするが、重傷のコーベット卿は動かせなかった。しかたなく魚雷艇はブイごと曳航して本国に帰還する。
 それから3ヶ月後、再び後部銃手として志願するコーベット卿の姿があった。今度はもっと大型の最新鋭機が彼を待っていた。





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最終更新日  2009年04月16日 09時52分43秒
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