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カテゴリ:邪読
最近、蜻蛉騒動で
商売的には成功したものの、 出版社としての信用的には凋落してしまった感のあるポプラ社さんダスが、 こんな良書もあるのにもったいない・・・ というわけで、今日の一冊はこちら。 ↓
何だこの可愛い生き物は。 Σは、感想を書く前に うっかり腐リビドーの方が前面に出てしまいましたカッパ・・・ 単行本からの文庫化ダス。 文庫化に伴って表紙が可愛らしくなりました いえね、もう上記あらすじにも書いてるから言っちゃいますけどね、 主役の瞬太くんが妖狐さんでして。 興奮したり吃驚すると狐耳狐尻尾が出てしまうという素敵少年!! そんな存在だけで癒しな彼と ホスト崩れのイケメン陰陽師(←黒髪長髪眼鏡!!)安倍詳明さんが、 陰陽屋に持ち込まれた依頼を 霊的パワーは一切使わずに話術と知恵と行動のみで解決するという 「坂木司」作品のような 毒にも薬にもならないタイプの癒し系ミステリダス。 あ、勿論イイ意味で。イイ意味ですって。 この作品も謎解きが主ではなく、 周囲のキャラクターが大変魅力的で そんな彼らと主役二人のやりとりが見所ダス。 シリーズ連作の短編集で、 どの話も、言ってしまえばなんのこっちゃない話なんダスが 読後感はどの話もとっても良くって なんだかほんわりしますカッパ。 ま、ほんわりの8割方は瞬太くんの可愛らしさで出来てるんダスが。 もしお子さんがいらしたら 情操教育にもってこいの一冊ダス。 ・・・と、建前はこの辺までにしまして はい、カッパの超ネタバレ&妄想超特急のお時間ダス。 ネタバレがお嫌な方、 心臓の弱い方は、くれぐれもご注意下さいカッパ。 奥歯をぐっと噛みしめれば なんとか我慢できると思いますカッパよ。 まずは、エセ陰陽師の詳明さんの方から取りかかります。 この詳明さん、 白皙の美貌に狩衣姿で黒髪長髪の眼鏡という、 え?正気?という素敵様。 瞬太くんに対しては一見口が悪くて意地悪なんダスが 要所要所で彼を大事に慈しんでいる描写があって もうそれだけで滾ります。 腐の鉄板ネタ、 つっけんどんにしてるけど、 実は大切に思っていて 気を許しているからこその・・・ダスよ。 でも、別にオラは詳明×瞬太推しではなくて なんていうか 弟を大事にしてるお兄ちゃん的スタンスで萌えたんダスよね~・・・ だって詳明さんには相手いるし。きっぱり。 お相手は詳明さんの幼馴染、秀行さん。 この秀行さん、 どうやら詳明さんより数才年上のようで 特技柔道のガッチリ系という 大変美味しい属性を多数お持ちダス。 しかも、何だか互いに気を許しあっている感じの描写多数で 絶対秀行さんの初恋は 幼少期に美少女と見間違えた詳明さんに違いない。 はい、ではそろそろメインイベントのお狐少年瞬太くんのお時間です。 この瞬太くんがいちいち可愛らしくて。 近所にいたら毎日お菓子をあげると思います。 どのお話にも瞬太くんのキュートなエピソードばかり。 妖狐といっても耳尻尾が出るだけで、 狐火が出せても用途は懐中電灯変わり。 視力と嗅覚と運動神経はいいけど、非力。 お狐だからか勉強が苦手で、 狐は夜行性だからか授業は寝てばかり。 あ~も~可愛いダスなぁ・・・ 友達に一生懸命メールを送っても全部ひらがなとか 庭に香りの強い花をお母さんが植えるのは 迷いやすい瞬太くんのため・・・って 迷っちゃうの?迷っちゃうの!? お家に帰れなかったら心許なくてうっかり狐耳出しちゃって その狐耳がシュンと垂れちゃったりするんダスの? が~わ゛~い゛~い゛~(ゴロゴロゴロ)←身悶え中。 しかも、この瞬太くん 皆に愛されとります。 詳明さんは前述の通りダスが、 ご両親の溺愛っぷりに始まり、 お客の素敵女子を和ませ、 別のお客の中年女性までその愛らしさにメロメロにします。 そして、彼に興味を持つ新聞部の眼鏡男子「委員長」(※注 あだ名)。 最初は持ち前の好奇心を発揮して 単なる興味本位で瞬太くんに近づくんダスが これは腐の鉄則 「最初は違う目的で近づいたのに次第に恋に・・・」パターンダスよね? ただ、これで油断しちゃぁいけません。 番外編で意外な伏兵が。 瞬太くん、同級生にも愛されてます。 この番外編だけは、一人っきりで読むことをオススメしますカッパ。 だって何処を読んでも、にやけてしまうから。 特に、オチ。 途端に溢れ出す妄想が止まりません。 これ、続編は出ないんだしょうか・・・? 瞬太くんの高校生編とかないんだしょうか…? でないとオラの妄想が大変な事に。 もうオラのなかでは 委員長と瞬太くんが同棲しております。 委員長は一流大学を首席で卒業し、 一流企業に就職。 仕事をバリバリこなして、高給取りっぷりを遺憾なく発揮し、 見事に瞬太くんを養います。 それに対して、瞬太くんは高校卒業後 未だに陰陽屋でバイトの身分。 勿論不器用なので家事でお返ししよう・・・なんてことは出来ません。 洗剤を入れすぎて洗濯機が泡だらけに・・・は鉄板ネタダス。 そして、委員長に対しては 「委員長は親切だなぁ」程度の認識がベスト。 ま、委員長は下心満載ダスけどね!! でも、詳明さんの牽制が厳しくてなかなか手が出せないんダスけどね!! Σはっ!!うっかり妄想を垂れ流してしまいましたカッパ。 下手すると瞬太くんのご両親に委員長がご挨拶編まで語ってしまう・・・!! 落ち着け!!落ち着くんだオラ!! ぐびぐび。 ぷはー。 養命酒を飲んで落ち着きました。 文庫化で書き下ろされた短編がこれまた素敵。 この作品の素敵なところに 笑いどころが意外と笑えるという点も挙げられると思うんダスが、 この短編もなかなかダス。 詳明さんと秀行さんの仲良しっぷりも 微笑ましいダス。 というわけで、 ちみっこには情操教育に向いた良書、 大きいお友達には妄想に向いた良書ということで 皆さん是非ご一読あれ。 そしてオラと 瞬太くんの捏造未来妄想について語り合いましょう。 お待ちしております。 にほんブログ村←ランキングに参加しております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.23 23:09:28
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