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カテゴリ:モバイル
Kapperです。
NetwalkerにLucidを入れて約1ヶ月。 Kapperの中ではフリーズと再インストールを繰り返し 少しは不具合も洗い出されてきた感はあります。 良い事ばかりでもありません。 気がついた事をだらだらブログにします。 ●Lucid特徴 Lucidの特徴は最新アプリ環境の構築だけではなく ARMでは今まで移植されてなかった新規アプリのポーティングの 意味も含まれておりまして、デスクトップ環境の一新が可能です。 反面バグフィックスも十分に出来ているわけではなく、 確認できているだけでも様々なバグが残っております。 軽量化、アプリ多様化含め様々な効果があります。 Kapperの過去のブログはNetwalker 実験所を参照下さい。 ●aptitude Kapperの推奨インストーラーがaptitudeです。 apt-getと混ぜるな厳禁です。 aptitudeの使い方として2つのケースが考えられます。 1.safe-upgradeを使う方法 safe-upgradeはシステム全体をアップグレードするコマンドの一つで Lucid環境を全体にインストールします。 「比較的安全なアップグレード」と言われておりますが、 Lucid開発版でしかもARMの場合は特別です。 軽量化の効果は大きいですが、反面バグを拾いやすく不具合が多数発生します。 急にぶっ壊れたりします。 2.個別のアプリのみ更新する。 safe-upgradeをあえて使わずに一個一個のアプリを sudo aptitude installにて更新、インストールするやり方です。 問題のある箇所が分かっている場合、インストールしない事で トラブルを未然に防げます。比較的安全といえる方法です。 反面、軽量化の効果は低く繰り返すと依存関係がよく壊れます。 chromium-browserやOpenofficeはこちらでも使えますので Kapperの推奨はこちらの方です。 インストールの際のアプリ、パッケージ名が分からない場合は sudo aptitude でランチャーを開くか sudo aptitude search (アプリ名)で検索しましょう。 安全を確保しているうちに2次災害を防ぐ為、Jaunty環境に戻しましょう。 リカバリフリーで長く使うコツはここにあります。 ●推奨アプリ Lucidにて推奨アプリって実はそんなに無かったりします。 現時点では ・Firefoxが3.6.3 ・Openoffice.orgが3.2.0 ・Chromium-browserが5.0.342.7 位でしょうか。アップデート頻度の高い重量級アプリが殆どです。 OO.orgのレジュームフリーズバグが無くなっただけでも助かりです。 非常に重いですがGoogleOfficeも使えます。 その他ではJDやEbviewやComixとかも使っていますが、 最新版で無くては動作上困る所が少ないので。 独自の環境構築とLucid環境は視点が別なのかもしれません。 bochsとかqemuとかPCSXとかもVerUPしてますが まだ試せていません。 改善してると良いですね。 ●KapperのLucidインストール方法 リカバリ状態を想定して簡単に整理してみました。 勿論自己責任で。 1.リカバリ後、通常アップデート これは通常のJaunty更新方法で。あえてコマンドを書くなら、 sudo aptitude update sudo aptitude safe-upgrade 2.モバイル通信のセットアップ LucidではGnome標準のnetwork-manegerのモバイル通信設定の GUIがフリーズするので動作しません。 Emobileとかモバイル通信端末を使われる方は注意です。 pppで手入力設定しても良いですが、Jaunty環境で 前もって設定しておいた方がGUI環境を使えるので便利です。 一度設定しておけばLucidにしても使えます。 通信機器をUSBで刺してGUIにて設定して下さい。 3.動画プラグインをインストールする LucidではTotem、GStreamer、pulseaudioがまともに動作しません。 Jaunty環境のまま、平行して使います。 先にインストール、設定だけをしておきます。 TOTEMを立ち上げてコーデックを検索しても良いですし、 aptitude、Sypnaticでインストールしても良いです。 対象パッケージはだいたい下記の通りでしょうか。 ・pulseaudio ・gstreamer0.10-ffmpeg ・gstreamer0.10-plugins-bad ・gstreamer0.10-plugins-base ・gstreamer0.10-plugins-good ・totem-gstreamer 4.パッケージのバージョンを固定 Lucidにする際に不具合がありアップデートしたくない パッケージをaptitudeで固定します。 問題のあるのがtotem関連、Xorg関連、NetworkManager関連でしょうか。 他にもあると思いますが、クリティカルなものを選別します。 sudo aptitudeにてランチャーを起動させ、"="キーで固定します。 とりあえず適当に列挙してみました。 ・Totem関連 totem gstreamer0.10-ffmpeg gstreamer0.10-plugins-bad gstreamer0.10-plugins-base gstreamer0.10-plugins-good totem-gstreamer ・NetworkManager関連 network-manager-gnome ・X.org関連 xserver-xorg xserver-xorg-core ・サウンドドライバ関連 pulseaudio、alsa-utils 5.Lucidのリポジトリをアップデートに設定する Lucidのサーバをsources.listに追加します。 sudo gedit /etc/apt/sources.list geditが立ち上がりましたら一行コピーしまして、 追加した行のJauntyをLucidに書き換えます。 6.Lucidにアップデート 後は完全に自己責任で。リカバリディスク必須。 sudo aptitude update sudo aptitude safe-upgrade もしくは sudo aptitude install (アプリ名) 7.Lucidのリポジトリを削除する。 使うアプリ、必要なデータのみアップデートしましたら、 2次災害を防ぐ為にLucidのリポジトリを削除してJaunty環境に戻します。 Lucidのサーバをsources.listより削除します。 sudo gedit /etc/apt/sources.list geditが立ち上がりましたら追記した一行削除 もしくはコメントアウトしまして、 sudo aptitude update にて更新しておきます。 これでとりあえず2次災害を防止できます。 ●Kernelがらみ 実はKernelも随時アップデートされているのですが試せていません。 ブートローダーがeCos Redboot(組み込み用)なのでやり方がわかりません。 Lucid期待の高速起動も試せてません、 勉強不足で申し訳ありません。 無理にgrub突っ込むとリカバリできなくなる恐れがありますので 今の所Kapperは手を出さない事にします。 ●動画再生 動画再生は宜しくありません。 TotemやGStreamer、PulseaudioのJaunty環境のパッケージを 固定して使うべきです。(Aptitudeにバージョン固定コマンドがあります) Flvファイルが再生できなくなり、mp4しか動作しなくなります。 この現象になりましたら上のパッケージを削除して Jaunty環境にて再インストールしてください。多分戻ります。 現状特に速くなる事は無さそうなので、 動画再生への寄与は期待できそうにもありません。 NEONへの最適化が進む事を祈ります。 (僅かに速くなるかもしれませんが音がでなくなります) それよりGUI環境を組みなおしてバックグランドプロセス、 消費メモリを減らす事が確実でしょうか。 残念です。 ●課題、その他 やはりFlashで次が動画でしょうね。 Flashは純正のFlash Lite3がベストです。 試してみましたがGnashもSwfdecも今の所、期待できません。 GUIとしてはGnome2.30も出ており試せますがNWの場合本質的に Gnomeをフルパワーで使いこなせるキャパシティがありません。 Gnomeその物を選択肢より外すのが現実的かも。 JWMやFluxbox、LXDEを職人技で使いこなすのが面白いです。 カスタマイズとしては手っ取り早くEcoLinuxを真似しても良いかもしれません。 Kapperも正直Lucidの本質をまだ掴みかねてます。 NWのUbuntuをどの様に使うかは人それぞれの嗜好があり未知数です。 広く情報を取り込んで行きたいなと思います。 PS1.音が出なくなるのはTotemだけの問題ではなく、 サウンドドライバのPulseAudioが更新された際に認識しない問題の様です。 imx-3stack(Alsa mixer)に切り替えても動作しません。 勘違いしていました。 こちらの方も確認したいと思います。 →RCにてAlsaが対応、無事動作確認しました。 PS2.Lucidに設定した後、sudo aptitude safe-upgradeを4回以上行いますと X.orgやTotem、GStreamerなどの不具合のあり、バージョン固定しても 更新パッケージに入ってしまいます。勿論入れたら不具合発生です。 safe-upgradeする際には更新されるパッケージを都度チェックし、 繰り返しsafe-upgradeをするのは避けた方が良いようです。 PS3.Totem2.30.0でflvが再生できない点に関しログを見てみました。 gstflvdemux.c(732)?凄く怪しいです。断定できませんがバグかな? ~$ totem MFW_GST_V4LSINK_PLUGIN build on Oct 2 2009 19:09:34. xcontext: width=1024, height=600 BLN_MAD-MMCODECS_MP3D_ARM_02.04.00_CORTEX-A8 build on Jul 21 2009 17:12:27. MFW_GST_MP3_DECODER_PLUGIN build on Oct 2 2009 18:50:10. [V4L Display]: left=6, top=78, width=600, height=384 >>V4L_SINK: Actually buffer status: hardware buffer : 6 software buffer : 0 [display]: left=6, top=103, width=604, height=339 [V4L Display]: left=6, top=103, width=600, height=336 ** Message: Error: Internal data stream error. gstflvdemux.c(732): gst_flv_demux_loop (): /GstPlayBin2:play /GstURIDecodeBin:uridecodebin0/GstDecodeBin2:decodebin20 /GstFLVDemux:flvdemux0: stream stopped, reason error >>V4L_SINK: All buffer freed, close device.alsa PS4.Lucidをインストールする際にlibc6の更新時にキーボードを聞いてきます。 この中に日本語キーボードがありませんので、 「Generic 105-key (Intl) PC」をまず選択して下さい。 詳細は「Netwalkerガリガリ活用術」に記載されておりますが、 後に起動時に setxkbmap jp -model jp106 のコマンドを(自動)実行する事で切り替えれますし、 GnomeであればGnome-Toolのキーボードでも設定できます。 クイックスタートやショートカットキーの設定は長くなりますので 詳細は「Netwalkerガリガリ活用術」を参照願います。 こちらのフォーラムにも記載ありますので参考にどうぞ。 9.04→9.10アップグレード console-setupの設定 緊急です!アップデート中にキーボードの種類を聞かれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 23, 2010 11:04:57 PM
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