観光アナリストのまち歩きフォト日記

　写真は旧・主婦の友本社ビルです。

　現在は、日本大学が買収し日大キャンパス＆日大カザルスホールとして使っています。


　もとの主婦の友本社ビルは、１９２５（大正14）年にヴォーリーズの設計で竣工したもの。

　山の上ホテルの設計者と同じですね。

　
　１９８７年に、これまた著名建築家の磯崎新の設計で「お茶の水スクエア」として建て替えられました。　

　建て替えに際しヴォーリーズ建築を少しでも残すべく、古典様式のファサードを復刻しているのが特徴です。

　また、このとき出来たのが「カザルスホール」。

　日本初の室内楽専用ホールです。

　名前は、２０世紀を代表するチェロ奏者のパブロ・カザルスから取ったもの。


　時代は変わり、２００３年、この建物は主婦の友社から日本大学に売却されました。


　私が学生だったころは、まだ主婦の友が本社として使ってましたね。

　学生ながら、いいデザインの建物だな、と思っていたのですが・・・。

　磯崎新の設計になる現在の建物も、昔の外観が残されていて私は好きです。


　ところが先日の新聞報道によると、日大が２０１０年３月末をもってカザルスホールを使用停止にするとのこと。

　しかもキャンパス再構築を検討するとのことで、建物自体が取り壊される懼れもあります。

　折角、お茶の水に馴染んだ建物だけに取り壊すはもったいない。

　今後とも活用しつつ、何とか保全していって欲しいものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（お茶の水の項、続く）