弁護士・伊藤和子のダイアリー

3月28日は、1961年に名張毒ぶどう酒事件が発生し、女性5人がなくなった命日である。
それから、47年たつ。
私はこの事件で死刑判決を受けた奥西勝さん- 獄中から無実を叫び続けている-
の弁護人をしている。毎年、この事件発生日近辺で、奥西さんの支援者の方たちと
恒例の現地調査をしている。弁護団に入って1995年に現地調査に参加して以来、ほぼ毎年
参加しているけれど、今年も現地にいってきます。
いつもたくさんの支援者の方々が全国から参加してくださり、再開の場でもある。

この時期、事件が発生した村は、春爛漫でとても美しい。
そんな美しさと事件のたどった経過は対照的だ。

事件から47年。　奥西さんは80歳を超えていて、本当に１日も早く、
死刑台一歩手前の日々から救い出したいと思う。
名張事件はいま、最高裁判所に第七次再審請求事件の特別抗告審という
かたちで審理が続いている。