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弁護士・伊藤和子のダイアリー

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2008.06.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類


アメリカ大統領候補・オバマ氏。
このブログでも何度かオバマ氏への「ひょっとするとひょっとする」
という期待を書いたりしてきたが、
それが現実になりつつある。
ついに歴史上はじめて、黒人のオバマ氏が大統領候補となった。
そしてイラク戦争に最初から反対していた人間が、大統領候補になった。
しかも空前のブームのなかで。アメリカの世論が地殻変動しつつある、
良い変化がおきつつある、と感じさせるに十分な展開だ。

しかし、実は昨日、そんな期待と裏腹に、とても嫌なものを見てしまった。
CNNを通じて、イスラエル・ロビーの集会にオバマ氏が参加して、
全面的なイスラエル支持の演説をし、イスラエルの安全を脅かすテロリストは
絶対に許さない、米国とイスラエルの安全を脅かす行為には武力弾圧を
辞さない、イランを追い詰める、などと決意表明するスピーチをしているのを
聞いてしまったのだ。
まるでブッシュの演説とみまごうばかりで私は唖然とした。

なんでそんなことになったのか。
イスラエル・ロビーに踏み絵を踏まされてしまったのだ。
イスラエル・ロビーは米国で政財界に隠然たる力を持っている。その力なくして
大統領選挙に勝てない、だから大統領になろうとする候補はすべて、
イスラエルに絶対的な忠誠を誓わざるを得ないのだ、という現実を
改めてまざまざと見せつけられてしまった。
イラク戦争に反対することを世論が許しても、大統領になろうとするには、
イスラエルのパレスティナ占領とその人権侵害に抗議をすることはできないのだ、、、
という現実。

私は今年初期のオバマ演説で「ワシントンはロビーイストたちに支配されている、
ロビーストにがんじがらめになったワシントンの政治を変えたい。一人一人の
私たちの声の届く政治にしたい」と演説するのを聞いて率直に感動したことを
覚えているが、それが今になってこれでは、最も強固なロビー集団・圧力団体に屈したという
ことになってしまうのではないだろうか。

オバマの今後は未知数な部分が残る。しかし、ワシントンの困難な現実
にとらわれて身動きがとれなくなってしまったら、人々はどれだけ失望する
だろう。こうした一件に象徴されるアメリカ政治の根幹の病理に、初心のとおり
挑戦してもらいたいものだ。もしくはそういう過程をとおして、
たとえオバマが失敗しても、人々はアメリカの抱える病理に
気がついていくのかもしれない。



 






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Last updated  2008.06.06 00:42:10


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