弁護士・伊藤和子のダイアリー

　
　G8サミット関係もあって、人権NGOもにぎやかである。
　世界中でいろんなメールが飛び交い、そのコーディネートやキャッチアップ
　が結構大変である。しかし、この機会に世界のNGO- とくに人権擁護という共通の目標を
　持っているひとたちとネットワークを築けるのは、たいへん嬉しい。
　いまのホット・イシューはやはりスーダン、ダルフ―ル地方の大虐殺、どうやって
　和平を実現するか、である。
　一方、日本の人権についても、国連で日本の人権状況の審査が行われ、新たな発展
　がありそうだ。いままで批准してなかった人権条約などの批准に日本が前向きの姿勢を
　示したという。よい変化だ。
　
　ところで、最近、私のNGOの活動を手伝ってくれる人がとても増えて嬉しい限りである。
　たとえば、いままで人権には縁がないと思われていた、
　外資系の法律事務所の弁護士さんもボランティアでいろいろと手伝ってくださり、
　本当に感激している。
　日本人のインターンにくわえて、現在はアメリカのコロンビア大学のロースクー　
　ルから五人も学生インターンがきているし、夏休みにもインターンが殺到する。
　またボランティアのひとたちも増えて、音楽系、ウェブ系、グッズ系などにも
　発展しそうだ。
　ビルマやスーダンの人権侵害、幼い子どもたちを食い物にする人身売買などに
　自分も関わりたい、ということでいろんな人たちがてくれるわけで、
　それぞれの得意分野をいかしてメッセンジャーになってくれようとしていて、
　とてもうれしい。
　そのため、従来にもまして、
　内部のコーディネートが実にたいへんになってきて、メールが殺到して
　処理しきれない。人が集まれば、会議もインフォーマル・イベントも増え、
　毎日一日が終わるころにはぐったり。
　また、格安の賃料でNGOビルにおいているオフィス・スペースには、
　入りきれない人々があふれかえって、お隣さんにも迷惑をかけており、
　つてのある大学にヘルプを求めている状況である。
　嬉しい悲鳴である。
　とくに、メールが問題だ。がんばって休日に未済のものを
　処理しているつもりだが、相当えらい先生や本来こちらからメールをすべき方々
　にもレスが行き届かず、恐縮することしきり。
　どこかに、このような状況全般をコーディネートをしてくれる優秀なスーパー・
　ボランティアさんはいないだろうか、と思ってしまう。

　メールを返信できていない方、この場を借りて、ごめんなさい。
　督促してください。