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Feb 22, 2009
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2009年の入試は、先日述べた共通問題での傾向の変化だけではなく、独自入試でもある変化が見られた。

神奈川県公立高校の中で、独自入試を実施している高校は全部で10校。独自問題とはその名の通り、高校側が独自に作成した入試問題である。例年の傾向だと、翠嵐高校や湘南高校の独自問題などの偏差値の高い高校は、やはり手強い問題が出題され、多摩や小田原や光陵などは共通問題に毛が生えた程度の問題が出題されていて、それぞれの高校のレベルに応じた難易度になっていた。

しかし今年は、10校全てで英語の大問1つと数学の大問2つに同じ問題が出題された。他の問題や国語は異なる問題が出題されていたが、独自校全てで同じ問題が出題されるということは今年初めてである。

独自入試の難易度の均一化を図ろうとしているのか、それとも入試問題作成という煩雑な作業を少しでも軽減するために10校の高校が結託したのか、真意は定かではない。しかし、少なくとも来年からは、翠嵐や湘南以外の偏差値のそれほど高くない独自校も、なめてかからない方が良い。

しかし独自入試と言っても、公立高校の入試である。難関私立の入試問題のように、やたらめったら難問奇問を訓練しておく必要があるかと言えば、そうではない。逆に、基礎の部分が重視されているように思う。

勘違いしてはいけないことは、決して『基礎=簡単』ということではないことだ。例えば数学で言えば、定義・定理や公式などを、お経のように唱え表面上だけ覚えているだけではなくて、その定義・定理や公式などの成り立ちの部分まで理解し、応用できる力がなくてはならない。それが『基礎』の部分にあたる。

10校の独自入試の問題は、非常に良問であると感じる。基礎を深く理解した上での『頭の良さ』が問われている。「どれだけ難問奇問を特訓してきましたか?」「どれだけ応用の出題パターンを頭に入れていますか?」という問い方ではないところが、公立のトップ校らしくて良い。特に湘南高校の数学の問5の問題などは、県内の公立の頂点に君臨する湘南高校のプライドと意地すら感じる問題である。

個人的には、独自入試の問題が基礎を重視しながらレベルアップしていくことは、とても好ましいことであると思っている。中学生の学力低下に歯止めをかけるキッカケにもなり、また学力の高い子が私立ではなく公立高校へ戻っていくことで、公教育である公立高校の復権にも繋がる。

課題は、独自入試問題にも十分対応できるような学力を、同じく公教育である中学校側がどれだけ生徒に身に付けさせるか、である。独自入試は塾頼みというスタンスでは、ますます学力の2極化が進むばかりだ。

また、生徒側にも、独自入試校を避けて通るのではなく、それに果敢にチャレンジできる気概と学力を求めたいものである。





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Last updated  Feb 22, 2009 11:11:08 PM



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