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コトノハ~慧真館~

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Jan 24, 2012
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カテゴリ:日常
先週の授業で受験生にこの話をしたら、今日の演習で早速実践していた生徒がいた。
このようにすぐに行動に移す子は間違いなく伸びる。伸びない原因のほとんどは、教わったことを行動に移せないからだ。

どんな話かというと、こんな話です。↓↓↓

模試や過去問は非常に有効な受験勉強のツールである。
しかし、絶対に知っておかなければいけない当たり前の事実がある。
それは、「模試や過去問(特に過去問)で出た問題と同じ問題は、2度と入試で出題されない」ということだ。

模試や過去問で問題が正解したとする。もしくは不正解だったとする。
解説解答を見ればその問題の答えが分かる。
しかし、その問題は入試本番でそっくりそのまま出題される確率はほぼ0に等しい。
だとすれば、受験生が本当にしなければいけないことは、問題の正解を知って満足することではないはずだ。
その問題を正解しようが不正解だろうが、その問題から「何を学ぶか」「どんな知識を整理し、どんな解法を得るか」ということだろう。

「本当の意味で力の付く模試直しとは何か」という話をした。

入試間近であるこの時期の、中堅層や上位層に最も適している教材は、何と言っても入試模試や過去問だ。
しかし、ただ模試や過去問にある問題を順番に解き、間違い直しをしてミスノートに書き留めるだけで終わってしまっては、折角の素晴らしい教材をフル活用出来ない。

模試や過去問は、単に問題を解くだけで終わってしまっては勿体なさすぎるほどの良問揃いだ。一通り解いて間違いを訂正した後は、その模試や過去問を教材にしてより深く勉強していくのが、この時期の一番の学習方法だと思う(英・理・社に関して)。

模試や過去問を教材にして勉強するとはどういうことか。
問題に書いてある一つ一つの語句や、選択肢にある語句や文を一つ一つ拾って知識を整理するのである。

非常に説明しづらいので具体例を書こう。

例えば社会の模試。

(問題)
勘合貿易が行われていた時代に応仁の乱がおこっている。応仁の乱以後100年間の説明として正しいのはどれか。

(選択肢)
1.武家諸法度や参勤交代の制度が定められた。
2.諸国の武士が南朝側と北朝側に分かれて戦った。
3.各地に戦国大名があらわれ、下剋上の風潮が広まった。
4.朝廷を監視するために六波羅探題がおかれた。

答えは選択肢の3である。答えが3であることなんて、言ってしまえばどうだっていい。答えは5でも6でも何だっていいのだ。必要なことは、たった1問のこの問題に書かれていること全てを教材にし、学習することだ。

勘合貿易という言葉を拾う。そこに下線を引き、勘合貿易について知っていることをありったけ余白に書きなぐる。いつの時代、どこの国と行われていた貿易なのか。勘合とは何か。さらには同じ時代の世界史は何が起こっていたか。全て書きなぐり、知識があやふやなら調べ、覚え直す。

応仁の乱と書かれている。またその言葉を拾う。そこに下線を引き、同様のことをする。

選択肢に対してもだ。答えは3だが、1や2や4の誤った選択肢も教材にしてしまう。出てくる言葉全てに反応し、下線部を引きまくり自分の持っている知識を羅列する。あやふやなら調べて覚える。

こうやってどんどん書き込んでいくと、全て終わった後の模試や過去問は、もはや原形を留めてはいない。そこら中に線が引いてあり、そこら中に自分のメモ書きが飛び交っている状態になる。

それで良いのだ。大切なのは、その模試からどれだけのことを学ぶかだ。同じ問題に二度と出会うことなど無い。

だったら、模試を解く過程より模試を教材にして学ぶ過程の方が重要となる。模試や過去問を後でもう一度解きたいならコピーを取っておけばよい。

模試や過去問は解いただけで満足してはならない。
模試や過去問ほど優良な教材はないのだから、問題に書かれている一文字一文字を大切に拾ってやらなければいけない。

(過去ブログから再掲。一部加筆。)





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Last updated  Jan 24, 2012 10:43:32 PM
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