ビジネスブックウォーキング

生き甲斐のあるディーリングは大変困難を伴う、つまり利益と精神衛生を適宜に保つ困難さをゴルフに喩えながら相場師スクーリングから紹介

短期でも長期でも、生き甲斐のある投資というものはなかなか続けにくいという気がします
システムトレードが流行っているのも、それを生き甲斐にせず、純粋に利益の確保を得られることに人々が気づいてきたからではないのかと思います

紹介したい言葉
118頁　生き甲斐を奪うことになる
主題の「地味」に直接関係するのだが、テキストの最後を「正しい売買を身につけて、幸せな投資家になることを祈るのである」と結んだのは、大いに疑問である、と言われたことである。

その人は、前記の人より極端であった。
「俺は人に言えない苦しみ、損した苦しみではなく、正しい売買をやろうという苦しみを経験した。威張るのではない。脱皮するのはたいへんな苦痛を伴うのだ。

それは、麻薬の禁断症状よりひどい。板垣浩氏の書いた相場の本に（板垣氏は証券会社に八年勤めた）『まさに地獄の苦しみだったのです』とあるように、スリルと興奮の派手な売買に酔いしれた者が抜け出るにはたいへんな苦しみなのだ。だから、どうしても中途半端になる。つまり、麻薬中毒、禁断症状の繰り返しが死ぬまで続く。それは、死ぬよりも不幸なことなのだ」

そして、次のように話をした。
その人のゴルフ仲間で、プロ並み以上に飛ばすがスコアは悪く、ハンディキャップは万年一八の人がいた。練習場の常連の他のグループに、最近シングルになった人がいたのでその人のところに教えてもらいに行った。一緒にゴルフに行ったのだが、その日は何も言わなかった。が、翌日呼び出されて、次のように指示された。

「貴方のスイングは私よりいい。直すところは何もない。しかし、スコアの出し方（良くしかた）は全く誤っている。ゴルフの道に反してもいる。

今後、ティーショットは二〇〇ヤード以上飛ばすことを禁ずる。二〇〇ヤードなら気楽に打ててフェアウェイをキープ出来る。グリーンに近づいたら総力を上げてピンに寄せよ。
一ヤードのパットも二〇〇ヤードのティーショットも同じ一打である。失敗したら死ぬ、というくらいの努力をせよ。

貴方のプレーは、ティーショットに全力を傾注し、グリーンに到達するまでに精力を使い果たし、仕上げであり重要であるべきパットはいいかげんになっている」

そして、それから何回か一緒にプレーをしたのだが、行くたびに元気を失っていった。

ゴルフのダイゴ味は飛ばしにあり、と飛ばすことに生き甲斐を見出し、一ヶ月一回か二回のゴルフには子供のように嬉々として出掛け、ゴルフのあとは元気いっぱい、バリバリと仕事をこなしていた人が、その生き甲斐を封じられたのだから元気が無くなるのは当然であり、仕事も駄目になってしまった。　抜粋了
（注：紹介のため、改行や行間を一部訂正しています）

３．本を読んで得たヒント、展開的アイデア、やるべきこと
仕事を生き甲斐にしない、仕事でスリルと興奮の派手な売買に酔いしれないようにする。
早期リタイアのための仕事と捉えられるかが焦点

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このブログは、土井英司氏のビジネスブックマラソンで紹介された本を中心に「気になった言葉」を紹介し、
　・本を読んで得たヒント、展開的アイデア、やるべきこと

を徒然に書す備忘録的ブログです

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今日もすべての善き事が、雪崩の如く起きますように
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