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2008年11月06日
カテゴリ：2008年ドラマ
患者さんを病院に運びますと、たくさんの管に繋がれて
ご家族のする事は何もないわけです。 家族には、自分たちは何もできなかった と言う悔いが残る。 患者さんも最後の時間を家族とゆっくり過ごせませんから 心残りのまま寂しく逝く事になります。 患者さんの事を一番解っているのは ご本人と家族です。 私は患者さんの死をご家族全員で受け止めて、 最後まで一緒に闘って欲しいのです。 貞美の元へ、内山がやってくる。 愛人の夫と浮気男の変な構図。 この人は知らないんだろうか。自分の妻と、この男の事。 オレに何かできる事ないか？ 私も、身近な人の命が尽きようとしていると知ったら、 きっと同じ事を言うんだろう。 あいつは全く良いヤツだよ。それに比べてオレは・・・ 天罰だな。これは。 側に付いていると言う妙子に これ以上、罪を犯させないでくれ。 と泣く貞美・・・ 今まで、冷静なように振る舞っていた貞美の 初めて見せる取り乱した姿。 二神の娘から呼び出された貞美は、いつか冗談のように言われた 医療器具が揃ったキャンピングカーをプレゼントされる。 ここに２００億ほどの金があって お前がそれを意味ある事に使うとしたら何に使う。 と娘は二神から聞かれたそうだ。 いつもの父と全然違う恐い顔でした。 先生、父に何を言ったんですか？ 茜を呼び出した貞美は、しばらく会えない、と別れを告げる。 今年の終わり頃、先生がどっかの街角で足を止めると 私の歌が流れていて・・・ 茜が歌う曲は「ノクターン」をアレンジした「カンパネラ」。 カンパニュラは大家族の名字で、色んな名前のカンパニュラがあります。 風のガーデンの片隅にキャンピングカーの姿があった。  今年の終わり頃。 茜の歌を貞美が街角で聞く事は、たぶんないだろう。 カンパニュラは家族の元へ帰るのだ。 これは、最後を迎える人と家族再生の物語なんだな。。。 人の心の動きと風景の使い方が、本当に見事。 それは、都会に生きる貞美の背景にさえ生きている。 突然の激痛に襲われる貞美。 窓の外では、突然の風に茂った枝葉が煽られる。 病院の休みを取って窓を覗く貞美。 外は暗い雨が降っている。 自然が、人の心に沿っている。 トラックバックは承認制です。即時反映はされません。ご了承下さい。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2008年11月06日 23時43分28秒
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