テーマ:海外生活(7789)
カテゴリ:ペルー生活
この前作ったギョウザには、豚のひき肉を入れた。
正確に言うと、ひき肉ではなく、自分で包丁で細かく切った(叩いた)肉だ。 ペルーでは豚肉を食べるが、豚のひき肉を使う料理はあまりない(と思う。) もちろん中華料理ではよく使われるし、ペルー人も中華料理は大好きだが 自分たちが家庭で中華料理を作ることはまずないので、 必然的にスーパーの肉売り場にも、豚のひき肉は滅多に置いていないのである。 (もちろんある時もある。牛のひき肉は常にある。) でも頼めばなんでもしてくれるペルー。 肉売り場の兄ちゃんに「豚のひき肉作って」というと 適当な塊り肉を厨房に持っていって、ががーとひき肉にしてくれるのだ。 だから私は、前までこうしてひき肉を作ってもらっていた。 で、ある日。 豚のひき肉を買おうといつものスーパーに行った。 いつもと同じように肉売り場に行って、 同じように「豚のひき肉500gお願い」と頼んだ。 同じように兄ちゃんは店頭に並んでいる塊り肉を選び、 同じように厨房に持って行ってくれた。 でもその時、奴は今までと違う動作をしたのである。 塊り肉のパッケージについていた、肉の重さと値段が印字されたラベルを丁寧に剥がし、 傍にあった秤の上にぺたりと張り付けた。 「1Kg○○ソーレスの肉をひき肉にした」という目安にする為なら、わかる。 でもなんか嫌な予感がした訳。 数分後、見事ひき肉と化した豚肉をトレイに入れて持ってきた兄ちゃん。 ラップをかけて、なんとさっき剥がしたラベルをそのままペタリと張り付けたのだ。 じーっと見る。 「○○用豚肉 540g ○○ソーレス」 まあこの国では40gなど誤差の範囲。 兄ちゃんは事前に500g程度の塊り肉を選んで、ひき肉にしてくれたってことだ。 でもさ、なんか変。 確かに塊り肉の状態では540g入ってたかもしれないけど、 今も本当に540gある? 一度は立ち去ったものの気になって、野菜売り場の秤で計ってみた。 すると、 440gしかないの。 でもこのままレジに行くと、私は540g分の値段を払うことになる。 で、売り場に戻ってさっきの兄ちゃんに「100gも足りない!」と文句を言った。 兄ちゃんは「ひき肉にした時、機械に残ったんだ。」と。 おいおい、それはそっちの問題でしょ? 客は買った量に対してのお金しか払わないものなのよ。 するとしぶしぶそのトレイを厨房に持って行った。 出てきた時、そのトレイの肉はすこし増えていた。 また野菜売り場の秤で計ったら、今度はちゃんと540gあった。 ひき肉器(って言うの?)に残ってた豚肉を、無理やりこそぎ取ってきたんだろう。 それはそれで… なんか不衛生な気がする(苦笑) どうせ豚肉だけじゃなく、牛肉とかほかの肉もミンチにした機械でしょ? なんや不思議な肉も混じってんとちゃうん? そんな話を友達にしたら 「絶対違う肉も混ざってるし、自分でひき肉にしたほうが絶対美味しいよ!」 と言われた。 それから自分で細かく切るようになった。 それからというもの、気になったらなんでも計ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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