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カテゴリ:ペルー生活
「大地のお鍋 パチャマンカ(Pachamanca)」
ペルー アンデス地方の素朴な蒸し焼き料理です。 地面に穴を掘り、焼いた石や炭を入れ、熱ーくし、 そこにチョクロ(トウモロコシ)の皮を敷き詰め、香草で味付けした肉や野菜をいれる。 最後にまたチョクロの皮や葉っぱなどで上を多い、土を盛り上げ、蒸し焼きにする。 素朴な作り方ながらも、じっくり火を通す事で味が十分しみ込み、 ほっこりしたじゃがいもも最高で、今やアンデスのみならず、 リマっ子も週末に家族や友達を集めて 気軽に楽しむ料理なのであります。 でも 「気軽に楽しむったって、地面に穴なんて掘れないよ~」 とお嘆きのあなた! 朗報です! 友達Sさんのとこに来る庭師のセバスチャンが、なんと 「お鍋で作るパチャマンカ」の作り方を伝授してくれる事になりました~♪ パフパフ~♪ 牛肉の赤身部分、骨付き鶏肉をブツブツと適当に切り、 すりおろしにんにく、塩コショウ、味の素、アヒ・パンカ(辛くない唐辛子・香りと色づけ)を混ぜ込む。 赤ワイン(なければビール)も適量いれ、もみもみして味を染み込ませる。 こちらは香草類。 コリアンダー(culantro)、イタリアンパセリ(perejil)、ワカタイ(huacatay)etc. ワカタイはアンデスの香草で日本にはないので、ヨモギなんか代用するといいですよー。 これをガシガシ細かく切って、葉っぱ部分をミキサーにかけます。 マエストロ・セバスチャン! 本業は庭師だけど、もう日本人セニョリータの為ならなんでもしちゃうよ~♪ ミキサーにかけた香草類。 これを下味を付けた肉にかけ、また味を染み込ませます。 じゃがいもとカモーテ(さつまいも)を洗い、チョクロ(トウモロコシ)の皮を剥ぎぶつ切りにし、 ソラマメも鞘ごとざっと洗っておく。 鞘の両端をちょっと切ると、早く火が通ります。 チョクロの皮。 これがとっても大切な調理道具に早代わり! 捨てずにやわらかいきれいな部分を取っておいてね。 鍋に油を適量入れ、その上にチョクロの皮と香草の茎部分を敷く。 これで鍋の焦げ付きも防げるし、水分も補給できるし、香りも付くし、と3拍子♪ 「ベッドを作るんだよ~」とニコニコのセバスチャンなのでした。 皮の上にまずじゃがいもを並べ、肉を並べ、間にチョクロを並べ、上にソラマメを置き ボールに残ってる香草の汁も全部回しかける。 材料が全部入ったら、またチョクロの皮と香草の茎で蓋をして・・・ ぐいぐい。 (全部入りきらなかったので、急遽ご近所から鍋を借りてきて移しました/笑) ここでセバスチャンが「プラスチック袋をくれ」と。 プラスチック袋? 水蒸気が漏れるのを防ぐため、なんとスーパーのプラスチック袋を鍋にかけちゃいました(涙) プラスチックだよ~! 溶けるよ~! ダイオキシンだよ~!! でもいいのであります。 ここはマエストロの言うとおりにしましょ。 彼らの日常が垣間見れる、なんともほほえましい光景ですな。 一応アルミホイルを最初に敷いたんだけどね、彼はホイルよりこの袋がいいって(涙) そうそう、プラスチック袋に抵抗のある人は、蓋をしてからパン生地などで周りを囲むと 水蒸気が漏れず、ダイオキシンも出ず、よろしいかと思われます(笑) 皿を乗せて待つ事35分・・・ 途中、マエストロのチェックが入る。 「うーん、もう少しだね。 あと10分だ」 と、こだわりのお言葉。 さーて、できました! 袋とホイルをはずすと、香り高いパチャマンカが! じゃじゃ~んっ! お鍋で作るパチャマンカのできあがり~! 45分ほどしか加熱してないけど、すごく味が染みてます。 しかもとってもジューシーで、シエネギージャのよりお気に入り?(笑) ビールで乾杯しながら、3人でとっても豪華なランチを頂きました♪ マエストロ、ありがと~! Sさん、ありがと~! ☆あとがき☆ 最初はね、 彼がすっごく汗臭いし、手や爪にはどろ汚れが染みこんでるし(庭仕事してたんだから当然) 「ひえ~っ」って思ったのよ(苦笑) その上、プラスチック袋も使うしさ。 おいおい、大丈夫かいな、という感じ。 でもSさんの「うーん、見なかった事にしよ(笑)」という神のようなお言葉に、 「そうそう、見なかった事にすればいいや」という気持ちになり・・・(苦笑) 「衛生面が~」「食中毒が~」などとウダウダ言ってるあなたっ! そんな事言ってたら、美味しいもの、食べれないよっ!(笑) と、違う意味でも大らかになれた1日でした♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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セバスちゃん(ちゃんを平仮名で書くのも可愛いね。笑)さん、ご苦労さま!可愛いハポネシータスの為に腕を振るったのね♪Pachamancaが、鍋で作れるのは知ってたけど、こんなに簡単で短時間で作れるなんて!!
さっそく作ってみるわ!と、私が言うハズがないので、ゼバスちゃーん、うちにも来て~☆庭ないけど!(爆) (Oct 25, 2007 06:59:38 AM)
わかったという たぶん 九州・北東部での 言葉。
(Oct 25, 2007 08:36:54 AM)
う………めちゃめちゃ苦しいタイトルだ(笑)
よもぎっぽいの? この緑の香草ソースが結構ポイントかなって気が。 ワタカイさえ代用できりゃ、日本でも作れるねっ♪ あ~じ~の~もぉとぉ~、も入るのね(笑) まぁ~しかしこの手の穴掘って埋めて蒸し焼きっていうのはポリネシア文化にも共通するものがあって、びっくり。 ちなみにNZならハンギ、ハワイならルアウって言いますです。トウモロコシは無いからバナナの葉を使うのよ♪ (Oct 26, 2007 12:10:36 AM)
他のものは何でも作ってもらってかまわないんだけれど、お米だけは、頼めない。
なぜかわからないが、手を抜かれるのもイヤだし、それよりちゃんと手を洗う習慣のない国だからイヤってのも心の中にあるのだと思う。 ところで、おいしそうだね。 こちらではなかなか手に入らないものが多いけれど、ちょっとそんな感じのものを作ってみたくなりました。 (Oct 26, 2007 04:52:47 PM)
緑のソースは一体中に何が入ってるんだろう?と思ってたので、
すんごいすっきりしました。。なるほど~。 でも確かに衛星面を気にしてたら、楽しめませんよね! 私も全く気にしないんですけど、ペルーでイチゴが安かったので大量に買ったときに うちの旦那の家族に「イチゴなんて食べたらダメだ!」って言われたので理由を聞くと どんな水がかけられてるかわからないから、皮をむいて食べないFrutaは食べるな!と逆に注意されましたよ。。(^^ゞ (Oct 27, 2007 06:30:32 AM)
Elisaさん
>セバスちゃん(ちゃんを平仮名で書くのも可愛いね。笑)さん、ご苦労さま!可愛いハポネシータスの為に腕を振るったのね♪Pachamancaが、鍋で作れるのは知ってたけど、こんなに簡単で短時間で作れるなんて!! >さっそく作ってみるわ!と、私が言うハズがないので、ゼバスちゃーん、うちにも来て~☆庭ないけど!(爆) 大丈夫! 庭がなくてもボルサがあれば!(笑) 作り方の是非は別にして、ほんと簡単にしかも美味しくできました。 私は牛肉の固いのはあまり好きじゃないので、別の部位かもしくはチャンチョのほうがいいかも? これは子供とかにも受けそうですよ!(あ、大抵の子が香草嫌いですねぇ、残念。) (Oct 27, 2007 07:25:18 AM)
エアプランツ0441さん
> ヨモギ! > ・・・・了解。 エアプランツさんなら他にも合いそうな香草も見つけられそうだし、ぜひお試しを! 「パチャマンカ エアプランツ風」で、宮崎の町おこしにも一役、とか?(笑) >プラスチック袋も、チャイナ製なら完璧。 >しかし、ペルーの泥と おっチャンの汗は・・ >どうするべいか。 あー、微妙な塩分と鉄分を摂取できてお勧めでありますが・・・ ボルサは中国製を利用の場合、ぜひ赤い色のをお選び下さい♪ (Oct 27, 2007 07:28:33 AM)
ねりらくさん
>気にしない、気にしない。見なかった事にする。 >これにつきますよね~~。 >でも、美味しそうです。 ですね(笑) 美味しければなんでも許されます。 それにセバスチャンもいい人でしたし♪ これはぜひ日本でもやってみたいなって思ってます。 (Oct 27, 2007 07:30:15 AM)
ちちゃ*ぷなさん
>う………めちゃめちゃ苦しいタイトルだ(笑) >よもぎっぽいの? >この緑の香草ソースが結構ポイントかなって気が。 >ワタカイさえ代用できりゃ、日本でも作れるねっ♪ >あ~じ~の~もぉとぉ~、も入るのね(笑) 味の素は必須でしょう(笑) ペルー人、塩味、味の素味、好きなんだよねー ヨモギだとちょっと和風? お肉をもみもみする時にしょうゆなんかも足してみたりして? 色々工夫ができる気がします。 >まぁ~しかしこの手の穴掘って埋めて蒸し焼きっていうのはポリネシア文化にも共通するものがあって、びっくり。 >ちなみにNZならハンギ、ハワイならルアウって言いますです。トウモロコシは無いからバナナの葉を使うのよ♪ ペルーはトウモロコシの産地だけど、バナナは後から伝わったもの。 だから地元にある素材・材料を使ってという事なのね~ この調理方法、原始的だけどとても効率もよくて、頭いいと思います♪ (Oct 27, 2007 07:32:56 AM)
COCO~☆さん
>他のものは何でも作ってもらってかまわないんだけれど、お米だけは、頼めない。 >なぜかわからないが、手を抜かれるのもイヤだし、それよりちゃんと手を洗う習慣のない国だからイヤってのも心の中にあるのだと思う。 うーん、なるほど。インドネシアの時も、彼らのトイレ事情を知ってしまうと 何かと頼みにくくなったりしました・・・(でも頼んでたけど/苦笑) やっぱり「これだけは!」という線がそれぞれにありますよねー >ところで、おいしそうだね。 >こちらではなかなか手に入らないものが多いけれど、ちょっとそんな感じのものを作ってみたくなりました。 バジルやイタリアンパセリ、ほうれん草なんかを使ってイタリアン風、というのもあり? 単純な調理方法だから、どんな風にでも作りかえれると思います♪ (Oct 27, 2007 07:35:59 AM)
Conejaさん
>緑のソースは一体中に何が入ってるんだろう?と思ってたので、 >すんごいすっきりしました。。なるほど~。 私もワカタイの存在を知らなかったので、すっきり♪ 他にもバジルやミントなんかも入れてもいいかも、です。 >でも確かに衛星面を気にしてたら、楽しめませんよね! >私も全く気にしないんですけど、ペルーでイチゴが安かったので大量に買ったときに >うちの旦那の家族に「イチゴなんて食べたらダメだ!」って言われたので理由を聞くと >どんな水がかけられてるかわからないから、皮をむいて食べないFrutaは食べるな!と逆に注意されましたよ。。(^^ ひー!そんなー! 今、イチゴの季節到来、いつも洗って冷凍して、ミキサーでがーっとして飲んでます。 だってイチゴジュースなんて日本で飲めないもーん!飲まなきゃソンソン! どんな水か、なんて考えた事もありませんでした。もちろん買ってきてからもちゃんと洗ってるし。 だんな様、そんな事言ってちゃペルーに住めませんよー(あ、だから来たくないのね/苦笑) (Oct 27, 2007 07:39:52 AM)
すっごいおいしそ~~~!!!
やっぱりこういう家庭料理っぽいものが一番美味しそうに見えますね。 確かに熱いお鍋にプラスチック袋はないですよね・・・。でも衛生面に関して言えば、しっかり火が通ってれば大丈夫だと思うしかないですよね~(笑) (Oct 28, 2007 01:20:12 PM)
shima0915さん
>すっごいおいしそ~~~!!! >やっぱりこういう家庭料理っぽいものが一番美味しそうに見えますね。 >確かに熱いお鍋にプラスチック袋はないですよね・・・。でも衛生面に関して言えば、しっかり火が通ってれば大丈夫だと思うしかないですよね~(笑) 細かい事は見なかったことにする・・・ こういう事ができないと、やっぱり海外では生きていけませんよね(きっともうご存知♪) ビニール袋に関してはやっぱり自分で作る時は利用しないけど これくらいの豪快さのある料理って、ほんと作ってても楽しいです~ (Oct 29, 2007 08:07:13 AM)
おぉ~~!!
マエストロ・セバスちゃんの雄姿!!感動~ (セバスチャン、ひらがなを混ぜると「ドラえもん」みたい?そういえば、見た目も…) 次に会ったら、さっそく見せてあげようっと。喜ぶだろうなぁ~♪ 衛生面について。100%抗菌するのでなく「抵抗力を自主トレする」のも大事ですよ~!…って、説得力なしかしら…(笑) 抵抗力といえば、セバスちゃん氏。生肉の仕込み段階で、味見をしていました。見てた? 庭仕事中にもアロエを手折ってバリバリ食べているし…さすがアヤクチョの農家育ち。頑強な抵抗力の持ち主です。 :-) (Oct 29, 2007 11:45:28 PM)
Robotitaさん
>おぉ~~!! >マエストロ・セバスちゃんの雄姿!!感動~ >(セバスチャン、ひらがなを混ぜると「ドラえもん」みたい?そういえば、見た目も…) >次に会ったら、さっそく見せてあげようっと。喜ぶだろうなぁ~♪ そうそう♪ 次会うときにはプリントアウトして すこしスペイン語で補足しておいてあげようかと思ってます。 彼はもう有名人よ~♪ >衛生面について。100%抗菌するのでなく「抵抗力を自主トレする」のも大事ですよ~!…って、説得力なしかしら…(笑) そうなんだよね、なんでも抗菌ってよくないとおもう。 日本からきた旅行者が簡単に食事とかに当たるのって、 絶対お腹の中に良い菌も悪い菌もないからだよ。 (私たちはすでに菌に侵されっぱなし?) >抵抗力といえば、セバスちゃん氏。生肉の仕込み段階で、味見をしていました。見てた? >庭仕事中にもアロエを手折ってバリバリ食べているし…さすがアヤクチョの農家育ち。頑強な抵抗力の持ち主です。 :-) うへぇ、見てなかった(汗) そっか、生肉なんか怖くない~♪ って豚肉があってもやるのかなぁ? 誘ってくれてありがとう!ほんとご馳走様でした! 次回もぜひやりましょう~! (Oct 30, 2007 01:36:07 AM)
現地の人は本当においしいものを作ってくれますね。家の近所のおじさんも、わたしたちのいい料理の先生です。
プラスチック袋はなしで、参考にして作ってみたいです。コリアンダーをたっぷり混ぜるのがおいしそうですね。こちらにはヨモギがないので、同じものは作れそうにないなぁ~。 (Oct 30, 2007 10:54:41 PM)
mimi_ylangさん
>現地の人は本当においしいものを作ってくれますね。家の近所のおじさんも、わたしたちのいい料理の先生です。 >プラスチック袋はなしで、参考にして作ってみたいです。コリアンダーをたっぷり混ぜるのがおいしそうですね。こちらにはヨモギがないので、同じものは作れそうにないなぁ~。 他の色んな香草を使って、どうぞオリジナルレシピを作ってくださいね~ 作り方としてはいたってシンプル、イタリアンぽくもなりますよね。 うちはだんながコリアンダーいっぱい、というのは苦手なので、 ほうれん草なんかも使ってマイルドなのを作ってみたいと思ってます。 (Nov 1, 2007 07:52:30 AM)
なんとおおらかな料理でしょ!
こまごまこせこせしてなくて素晴らしいっ! スーパーの袋を除けば熱で消毒されるからいいのよ。見なかったことにしよっていいね。 ペルー料理の真髄じゃないかい!食らいたいな。 (Nov 1, 2007 11:09:12 PM)
シンディcynthiaさん
>なんとおおらかな料理でしょ! >こまごまこせこせしてなくて素晴らしいっ! >スーパーの袋を除けば熱で消毒されるからいいのよ。見なかったことにしよっていいね。 >ペルー料理の真髄じゃないかい!食らいたいな。 熱で消毒されればされるほど、スーパーの袋が気になりますが・・・(笑) でも「見なかったこと」にしてしまえば、怖いもんはありませんね~ ぜひそちらでも試してみてくださ~い! (Nov 2, 2007 12:48:39 AM)
私は変電所のプロジェクトで何年かペルーに居ました。変電所が完成する度にパチャ・マンカをやって・・・部落の人達が何時の間にか集まってお祭り騒ぎで懐かしいです。でもって・・・土に大きな穴を掘る本格的な奴ですが、蓋はバナナの葉を使っていました。その上に土を掛けて埋めるのですが・・・で、バナナが無い時にはナント!セメントの袋を水で濡らして代用にしていました・・・プラスチックよりも体に悪いかも・・・でも誰も気にしませんでした。と云う事で、蓋は丈夫な紙を濡らしたりしてもできるかもです。
(Feb 17, 2015 01:51:45 AM)
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