テーマ:海外生活(7782)
カテゴリ:ペルー生活
先日、あるカトリックの宗教行事がセントロであって
取材方々、ひょこりと行ってきた。 セントロのアルマス広場には、もう山のような人だかり。 さーて、どこから撮影するのがいいかなーと、 人ごみをぬって前のほうへと進んでみる。 カテドラル(大聖堂)の前にきれいな舞台とテントが設置され、 道路を挟んだ反対側には、多くの神父さんや教会関係者、警察たちが並んでいた。 そのうしろに柵があって、高さ1mほどの報道陣の撮影用の台があった。 この日はカトリックにとって大事な日とあって、 TVペルー(NHKみたいなもんね)から色んなTV局のカメラ、 ラジオ局とか記者とか、そんなのがその台に乗って撮影していた。 うぃ~ん、私もあそこで撮影したいよぉ~。 とは言え何の許可証もない私が入れるわけないと、 一般の観客たちと一緒に押し合いへしあい撮影してた訳。 しばらくすると一眼レフをもった男女2人が来て、怖い顔した黒服の人と話しをし始めた。 どうやらどこかの記者らしく、首から下げた証明書を見せつつ、中に入れろといってるようだ。 黒服の人が、もっと偉そうな黒服の人に耳打ちする。 そのもっと偉そうな人はどこかに携帯で電話して、だまって頷いた。 晴れてその2人連れは、一般席からぐぐーっと前方にある 報道陣用の台で撮影することができたようだ。 いいな~ 私もあそこに入りた~い。 私だって一眼レフ持ってるのにぃ~。 こういう時は、なんでもダメ元で聞いてみるのがいい。 私もぐぐーっと前に行って、その黒服の人に入りたいとお願いしてみた。 (男)「失礼ですが、あなたは?何か許可証とか持ってますか?」 (私)「ありません。」 (男)「セニョリータ、それでは申し訳ないけど中に入れることはできません。」 (私)「私は日本人の記者です。今日は個人的に来ていますが、 ペルーの素晴らしい文化を日本に紹介したいのです。」 実際にはこんなスムーズな会話ではなく、 「えーっとー、おねがーい、はいりたーい、あそこで撮りたーい」 みたいな感じだったんだけど(苦笑) でかいカメラを持ったチニータが珍しかったのか、「おねがーい」が聞いたのか、 その黒服の男性は偉そうな人に聞いてくれた。 そしてこの偉そうな人は困った顔をしつつも、 「ではこのミサが終わったらいいですよ」と、許可してくれたのだ!! これってすごくない? だって私、何の身分証明も持ってなかったんだよ?! しかもミサが終わるずっと前に入れてくれた。 興味深げにこっちを見てた他の報道陣も、みんな愛想よく場所を空けてくれた。 中には「君は日本人?いやー、光栄だねぇ」みたいに 握手してくるオジサンも(←まあ、これはただマッチョなだけだろうけど)。 こうして3時間ほど、報道陣用の特等席でありがたいお説教を拝聴したのだ。 (本当は外に出たかったけど、今度は逆に出れなかった/苦笑) 日本じゃ絶対許可なんてしてくれないし、 無理に粘ったら逮捕されそう。 そんな大切な行事なのに、出所の分からないチニータを入れてくれるところが ペルー人の とっても得をした1日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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