カテゴリ:読書記録
著者【 柾木政宗 】の『 NO推理、NO探偵? 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。
現在、この著者の wiki は、作成されていないので、 というか、メフィスト賞の wiki にすら、現時点では、更新されておらず、載っていないので、 上のリンクからは【 講談社 Book 倶楽部 】における、本作の特集ページに飛びます。 前回の記事では【 第52回メフィスト賞受賞作 】を紹介しましたが、 今回は【 第53回メフィスト賞受賞作 】で、これまた独創的な、はっきり言って奇抜な作品です。 メフィスト賞史上最大の問題作として、Twitter などでも未だに話題となっていますね。
ただ、あくまでも個人的な感想ですが、問題作と言えば【 第50回メフィスト賞受賞作 】の方が、衝撃は大きかったと思いますし、 本作と同様に【 短編集 】的な構成を取っている作品で言うなら【 第51回メフィスト賞受賞作 】の方が、本格度は高いでしょう。 なので、万が一、それらの作品を読んでいないのであれば、本作よりも、まず、そちらを薦めたいところではあるのですが、 しかし、この『 NO推理、NO探偵? 』は、ミステリーをネタにしたミステリーでありながら、 しかも【 本格ミステリ 】でありながらも、 普段、ミステリーを読まない人にも【 薦め易い 】という意味では、かなり評価できると思います。 つまり、通常、ミステリー小説( 特に、本格もの、というか、特に、メフィスト賞受賞作 )は、安易に人に薦めにくいというか、 それなりに読解力が必要だったり、できれば予備知識があった方が良かったりして、結構、本腰を入れて読まないと楽しめない作品も多いのですが、 本作は、非常にライトな文体で、読み易いということもあり、 特に【 ミステリー好き 】ではない友人にも、気軽に薦められ、その上で、ミステリーの魅力も伝えられるという、素晴らしく絶妙な作品なのです。 勿論、タブーに挑む【 メタミステリ 】として、本格派の読者でも十分に楽しめるとは思うので、オススメしますが、 エンターテインメントに【 手軽さ 】を求める現代人向けの【 新本格 】として、出るべくして出てきた、という気もしますね。 という訳で、この著者の、今後の活躍にも期待大です。
( ホーム )http://plaza.rakuten.co.jp/kiagorod/ ( 紹介している【 ミステリー小説 】の一覧 )【 ミステリー小説・紹介日記 】 ( 実直に【 人気ブログランキング 】に参加しています。)【 人気ブログランキングへ 】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書記録] カテゴリの最新記事
|
|