サッカーと野鳥と音楽　Ｋｉｃｋ！Ｆｌｙ！Ｓｉｎｇ！

　９月４日、午前１時に目を覚ました私は
久々の鳥見に向け準備を始めた。

　午前２時に家を出て、夜の首都高から京葉道
そして東関道を経由して水郷の町、潮来で降りた。
一般道を２０分ほど走り、浮島湿原が眼前に広がる
稲敷大橋付近にある観察小屋へ。
駐車場にはhibarichicさんとベニマシコさんが既にスタンバイしていた。

　彼女達は前日から茨城での野鳥観察ツアーを敢行しており
クルマで１泊。前日は期待通りの成果が無かったらしく
気合いが入っている。まだ暗い夜明け前、２台のクルマで
休耕田を探してスタート。

　この時期、旅鳥の代表種、シギやチドリが秋の渡りとして
立ち寄り、通過していくことで有名な場所。
しかし、理想的な水田が見つからず
「みんなどこで見てるのかな～？」
と３人で首を傾げる。この時間、私を喜ばせてくれたのは
橋の上に止まるゴイサギだけだった。

　仕方なく移動。利根川沿いのアシ原で本格的な観察。
頭の黒い小鳥が小さくだがスコープに入った。

「ん？ノビタキみたいなのがいるけど・・・」
「あ、あれコジュリン・・・」
「え？あれがコジュリン？」



　隣にいたベニマシコさんが教えてくれた。
なにがノビタキだよ・・・。軽く恥をさらす。
コジュリンは準絶滅危惧種。貴重な初体験である。
ここでアオサギやコサギ、そして一瞬だがヨシゴイも見た。
用水路の上をかすめていくカワセミにも遭遇。
セッカの声は聞こえるが、珍鳥オオセッカには出会えず。
久々の鳥見で感覚を失い、悪戦苦闘するが
コサギが気持ち良さそうに羽ばたく姿にも心は躍る。
鳥見のリハビリが始まったような気分だ。

　続いて向かったのは波崎の海岸。
容赦なく直射日光が照りつけ、素肌を焦がす。
ここではオオソリハシシギ（幼鳥）、ソリハシシギ、
ミヤコドリ、カモメ類、サギ類などを見ることが出来た。
イソヒヨドリの雌が飛び去って行くのを見たが
気のせいだろうか。一瞬のことだったので断言はできない。


オオソリハシシギ（幼鳥）


ソリハシシギ


ミヤコドリ

　その後もう一度、浮島湿原へ戻る。
途中でハンドルを取られるような集中豪雨に見舞われる。

　湿原の周辺は思い出の場所。今年の正月に訪れた際
ハイイロチュウヒやタゲリを目撃して大興奮。
この時期は花が咲き終わった蓮が茂る。
やはりシギチの姿は見つからないが、アマサギを見かけた。


ムクドリ　左は幼鳥

　再びクルマで移動し、二手に分かれて畦道を進んでいくと
hibarichicさんからジシギ目撃の情報が携帯に入る。
１時間以上粘る。広がる景色は稲田。日が射せば
こうべを垂れた稲穂が黄金色に輝く。ツバメも旅立ちを前に
その飛翔能力を見せつけてくれる。



　久々の鳥見を終え、東京へトンボ帰り。
まだまだ熱意が足りないなぁと気付かされた。
体調を整え、予習もしなければ漠然と楽しめても身に付かない。
これから来る秋から冬の長い鳥見期間へ向け
良いキッカケになることを期待したい。
ご案内して頂いたお二人に感謝。

　そして夜はフットサル。３時間半の長丁場だったが
ニュースになってしまった集中豪雨で２時間に短縮。
体感したことのないような大雨で、予期せぬ出来事もあった。
アメリカのハリケーンの報道を見たばかり。気象は侮れない。

　家に着いてシャワーを浴びると１時過ぎ。起きてから丁度２４時間。
ベッドに横たわり目を閉じたとき、私の24 -TWENTY FOUR-は
エンディングを迎えた。なかなか骨のある１日だったな。


シーズン１～３のセット　トリロジーBOX　発売中
シーズン４もレンタル開始！