カテゴリ:読書
先週の木曜日から、 ウィルス性の胃腸炎で寝込んでいました。 久しぶりに夫婦でダウン。 ちょうど仕事がない時だったので良かったです。 熱は38度を超えたのですが数時間でひいたので あとは布団に入って安静にしていました。 退屈なので図書館で借りた本を乱読。 最近、読書にまとまった時間がとれていなかったので これも良かったです。 読んだもの ルース・レンデル『街への鍵』 薬丸岳 『誓約』 ほか、『ブエノスアイレスに消えた』やシーラッハの『禁忌』、 工藤美代子の『ノンフィクション作家だってお化けは怖い』など。 多分、どれも病床で読むには向きませんね。 で、ショックだったのはルース・レンデルが亡くなっていたこと。 今年の前半に、逝去されていたんですね。ご冥福をお祈りいたします。 この方、1980年代にブームを起こし、多数出版されたのですが、 ここ数年は翻訳・出版がされていませんでした。 松本清張並みに精力的に執筆された人なので まだまだ、日本未公開の作品は多数あります。 所謂「はずれ」もめったにない、本物の「職人」でした。 みっしりと書き込まれた文章、凝った構成、練りに練られたエピソード、 重厚な作品なので、 熱狂的なファンがいるものの、読まれないことが多くなりました。 実際、私も姉に貸したところ、 姉:「一行も読めない」 と言われたことあります。 パトリシア・ハイスミスについても同じ事を言っていたので あの手の作家が苦手なんでしょうね。 人間の深い心理をえぐるような作風でした。 今回の『街への鍵』は20年前に書かれたものだとか。 ホームレスの連続殺害事件、ストーキング、恐喝などなど 現在にも通じると思います。 出色だったのはやはり登場人物ですね。 主人公の一人、メアリの元婚約者。 これが、まあ、恐ろしいです。 ある意味、殺人事件よりずっと怖かった。。。。 興味のある方はご一読下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.01.12 21:45:35
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