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February 8, 2019
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​「いがみの権太」

権太は松緑さんにピッタリ。
きっと、これからもずっと観られるお役でしょうね。
梅枝君のお里がいじらしくて可愛かった。

何度も上演されているので、あらすじは知りつくしているけれど
それでも、助けたくなる権太。

先日観た夜の部の新助、今日の権太。

純情で不器用な役柄のせいか、熱演のせいか
前より松緑さんが好きになるね、なんて幕間におしゃべり。



「暗闇の丑松」

2010年の8月、兄貴と慕う辰之助さんの当たり役だからと、
それを演じることになった橋之助さん(当代芝翫さん)が
とっても嬉しそうだったのと、裏腹に救いのない辛い話だったことが
印象に残っている。

橋吾さんが若さ溢れる湯屋番頭甚太郎に大抜擢されて
張り切っているところを福助さんがご自身のblogに写真を載せてらした。

鏡の前で支度している姿で
(湯屋番頭なのでフンドシ一丁なので)
それを、「ナルシスト」なんてからかって
(でも、成駒屋さんのお弟子さんを紹介してくださる
意味もあるんだと思う。愛だな~)

それを笑いながら読んだ記憶あり。

福助さんがお元気でブログもたくさん更新されていた頃です。

さて、なので楽しみにしていたけれど、丑松は菊五郎さん。

どうして松緑さんじゃないのかしらと最初は思ったけれど
六世菊五郎初演、音羽屋所縁の演目だけでなく、
辰之助さんの丑松の時、お米を演じた菊五郎さんから
松緑さんへ芸を伝えて下さっているんだろうと
感慨深く拝見。

丑松!

せっかく会えたのに、ようやく事情を話せたのに
極悪非道の兄貴を信じて、お米を信じてくれないなんて
丑松のバカ!単細胞で情けなくなる。

誰か止めて。お米を止めて。
誤解が解けたら、二人は幸せになれるのに、と
いくら思っても、物語は悲しい結末へと一直線。

復讐を誓った丑松が、四郎兵衛を討つべく訪れる湯屋。

これも当たり役の橘太郎さんの甚太郎。
橋吾さんの甚太郎を思い出しつつ、芸達者の橘太郎さんの
甚太郎はどんなかしらとニコニコ舞台に目をやった私たちは絶句。

9年前、橋吾さんの甚太郎を観て、その熱演ぶりに拍手したけれど
橘太郎さんの甚太郎を観たら、ひっくり返りそうになった。
もっともっと上がいたんだ。

橘太郎さん、歌舞伎をずっと極めていたら、
こんなに素敵になれるんでしょうか。

暗いお話の中、アクセントになる明るい場面。

三助さんのお仕事ぶりが、ユーモラスでちょっと気分転換になれば
それだけでいいのかもしれない。

筋書の後ろにある上演記録の中には載らないお役。
それなのに、心には鮮やかに残る名演技。

こんな役者さんを観られるのはお芝居見物の醍醐味です。

パルコ歌舞伎や、「阿弖流為」や「あらしのよるに」などの新作で
若い人にも訴求力があり、シリアスな古典でも主役を立てながらも
その人ならではの魅力を発揮する、かけがえのない役者さんです。








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最終更新日  May 2, 2019 11:36:16 AM
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