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今年もまた、我が校にあのお騒がせ集団がやってきた。
JYAのプログラムでやってきた日本の大学生である。 JYA=JUNIOR YEAR ABROAD. このプログラムは日本の主に大学生を対象にする1年間の留学プログラムである。 4月末に、英国の大学の春学期と同時にスタート。最初の6ヶ月は英語の勉強。10月からの秋学期からは、実際に大学の学部の授業に聴講生として参加する。 そして、学部生と同様にセミナーでプレゼンテーションをやり、論文を書き採点され、希望すれば試験も受けられる。 語学の勉強だけでなく、英国の大学生に混じり、実際に授業を体験できるのが売りのプログラムである。 JYAの学生は、通常は大学2-3年生が多い。(まれに4年生や大卒もいるが。)日本の大学を休学して来るケースが多い。しかし、学校によってはこっちで取った成績を単位として読み替えてくれて、そのまま日本の大学の成績となる場合もある。 英国では、我が校をはじめ、結構たくさんの大学がこのプログラムを持っている。 さて、そのJYAの学生が今年も9人やってきた。 私もここにいるのが長くなると、いろいろな雑用を頼まれるもんで、大学の国際局からこの連中が来る際の緊急連絡先を頼まれた。 これ、去年から頼まれてるんだけど、 たかが日本から英国に飛行機で来て、大学の寮に入るだけで、何か緊急事態が起こるようなことがあるのかね? と言うなかれ。 これが結構いろいろある。 去年はいきなり 「パスポート落としました」 と電話があった。。。。 いやいや、びびったね。 だって、北朝鮮のエージェントにでも拾われてたらどうなるの? 「飛行機が爆破されました。犯人は日本人の○○△子です」 「え?それって目の前にいるじゃん」 。。。なんてことになったら。いや、しゃれにならない。 まあ、結局それは善意の英国人が拾ってくれたようで、よかったのだけれど。 今年こそは何も無く、と願ってたら、携帯が鳴った。 「今、ヒースロー空港なんですけど、今晩泊まる場所の住所がわからなくて。。。」 女の子の声だ。 なんでも、学校はまだ休み、午後7時半までに事務所に行かないと寮には入れないらしい。ところがおらが街に着くのは午後8時の予定だと。 それで国際局にお願いして、B&Bと呼ばれる安ホテルを学校の近くに予約してもらったということなのだが、その住所を書いた紙を持ってくるのを忘れたと。。。。 幸い、ホテルの名前だけは覚えていたらしい。 「う~んん。調べるから30分くらいしたら電話して」 私はそう言って電話を切ってた。 電話帳を開いてホテルの住所を調べた。 なんだ、学校の裏じゃん。 30分後に電話があった。 「ああ、場所わかったから。8時にコーチステーション(高速バスの駅)に着くの?じゃ、車で迎えに行くから」 わたしが言ったら、一瞬間があって、 「あの。。。。」 なんだよ??? 「実は3人なんですけど、車、乗れますでしょうか?」 なに? 3人?? 3人一緒に来て、3人とも泊まるとこの住所書いた紙忘れたの??? 。。。。と思わず言いかけたが、必死にがまんする。 「3人は俺の車には乗らんよなあ。荷物大きいんだろ」 我が愛車、「かみぽこカー」は日産マイクラ(日本名マーチ)である。とても3人は乗り切らん。。。 「とりあえず、8時に駅に行くわ。1人はタクシーになるけど、運ちゃんに場所説明してあげるから」 電話を切った。 今年も大変そうである。 しかし、そうは言っても、このJYAの子達、 これまでも、プログラムが終るころには、見違えるように成長して帰っていった。 まあ、最初の日のドタバタなどご愛嬌としても、 今後は「英語で」全てやっていかないといけない。 ここは日本のように、かゆいところに手の届くサービスはない。 食い物はまずい。外食は高いから、自炊をしなければならない。 コンビニのようなものはない。夜中に腹が減っても弁当は買いにいけない。 え?食い物の話ばかりだって?? いやいや、大事なことでしょ。 しかも、仲間は同じJYAの10人くらいしかいない。 相談し合えるのは、この仲間だけだ。 日本では、携帯だけでの付き合いとか、人間関係が希薄になっていても、ここではそんなことは言ってられない。 みんなで協力して、話し合ってやっていくしかない。 そんなこんなで、最後にはみんなすごい大人っぽくなって帰っていくんですね。 今年も楽しみだね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年04月25日 21時21分13秒
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