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夕方、いつものように
芸術会館のカフェにいると、 携帯が鳴った。 PhDコースの同級生からだった。 「あ、かみぽこ? アレックスが今日、 博士論文の口頭審査で、 見事パスして今、 飲んでるらしいで来ないか?」 ああ、そうなんだ。 それはよかった。 アレックスというのは、 私の修士課程から博士課程の今日まで、 ずっとコースメートだった人で、 どういうわけか「留学回想録」には まだ登場させてないのだけど、 このエントリーで1回彼のことを 書いたことがあった。 「セミナー・プレゼンテーション」 私がうちの学校で、 単発のセミナーをやったときに、 忙しいところわざわざ顔を出してくれた 気のいい奴なのだが、 彼が今日、たぶん同期で最初に 博士論文がパスしたのだ。 こりゃ、万難を排して おめでとうを言いにいかないと いけないところだが、 私は今日の夜、 飲み会がすでに入っていた。 その上、今日の昼は 非常に忙しかったし、 ものすごく暑い日で ちょっと脱水症状気味になっていて、 さすがに掛け持ちで 飲む気力がないと思った。 だから、 「ちょっとそっちに行けないけど、 アレックスにおめでとうと 言っておいてくれよ」 と言った。 「なんだ、ドライだなあ。。。」 と言って、コースメートは電話を切った。 飲み会の時間になって、 飲み会に持っていくワインを買おうと 大学のコンビニに入った時、 そうだよなあ、ドライだよなあ。 俺らしくないな。。。 と、ふと思った。 ワインを買って、店を出た時、 コースメートに電話した。 「あ、俺。かみぽこ。 今、どこで飲んでんの? ああ、やっぱちょっと顔出すわ。 飲まないけど、『おめでとう!』だけ 言いにいくわ」 「スチューデント・ユニオンのパブで飲んでるよ」 「OK」 ということで、パブに向かう。 パブに行くと、 アレックスやマルチェロ などPhDの連中が飲んでいた。 アレックスに声を掛けた。 「アレックス、おめでとうな!」 それから少しだけ話をした。 「留学回想録」に書いたけど、 彼とかコースメートの英語が 「XXXXXXXXXX, OOOOOOOOO」 にしか聞こえなかったことも 今となっては懐かしい。 「ごめん。今日、 スケジュールが入っちゃってるから もう行かないといけないけど。。。 本当に、おめでとうな!」 私はそう言って、場を離れた。 「おめでとうな!」 やっぱり、一言だけだけど 言ってよかったと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月30日 07時19分32秒
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