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北京五輪での野球の惨敗をめぐっては、多くのメディアやブログで盛り上がっていますね。
その多くは、私も含めて星野監督の采配への批判的な意見が多いように思います。

一部の掲示板で暴走的に罵詈雑言を浴びせて鬱憤を晴らして居る方もいるかも知れませんが、
大方の述べられている意見は的を射た意見が多かったように思います。

中には、「結果を見て批判することは誰にでもできる」とか・・・、
「選手は一生懸命やったんだから責めるのは酷！敗者を責めても意味がない！」とか、
批判する人達を批判する人もいるようですが・・・結果を見る前から言ってたりする人も多い・・・

星野監督もそのように思ったのかわかりませんが、帰国後のインタビューで
「日本はすぐにたたきにかかる。そんなことをしたら若い人が夢を語れなくなる。
たたくのは時間が止まってる人間だろう」とも言ったそうですね。

この言葉は、私にとってはとても残念な言葉でした。一つの結果に対して
いろいろ賛否両論が噴出するのは当たり前の事です。ましてや、こんな惨敗です！
もし本当に全責任を感じているのなら、こう言う言葉は出て来ないと思う。
自分が批判されたからと言って、その批判者を斬り捨てるような発言をするなんてがっかりです。

”若い人が夢を語れなくなる”なんて、何でそこへ話が飛ぶのでしょうか？今回、批判している人の大半は、星野監督の試合中の迷采配に関して書いているわけで、大会前の故障者やシーズン初めから調子が悪かった選手を選んだ事に関して疑問を呈しているだけです。

”たたくのは時間が止まっている人”と言うのも開き直りにしか聞こえません。
失敗したら、まず、立ち止まって現実を直視する必要が有るでしょう！？
そして、何が原因だったかを探るには時間を止める事も必要だと思う。

３位決定戦に敗れた直後から、星野監督は開口一番、「全て私の責任です。」と言っています。
その「全て」とは何に対して言っているのか、後の口調からは責を負う気持ちが読み取れません！
星野監督一流の話術と言いましょうか、本音ではなくキャッチーな建前だけのように聞こえます。

以下、星野監督のインタビューでの言葉に如実に建前と本音が読み取れると思います。
まずは、形だけ謝っておいて、実は本当は私の責任ではないのだと言い訳を言う。

「わたしに力がなかった。ただ（五輪に出場した）プロの選手はかわいそうだ。これは言い訳でもなんでもない。強く言いたい。ストライクゾーンなど、ほかの世界で野球をやってる感じだった。そういうものも含め、野球の難しさを知ったというか、初めての野球と巡り合った。

　１次リーグ初戦のキューバ戦後、「投打とも国際審判に戸惑ってる」ともらした。外角に広いとされた傾向のストライクゾーンだが、その日の球審によってばらつきが激しく、最後まで慣れることはなかった。「メジャーリーグの審判はテレビで見ていて、こんなものかと思うけど、今日は驚きを超えていた。少なくともプロに出ろというなら、プロの審判にしてほしい」と、ここだけは注文をつけた。

私はこのインタビュー記事を読んで、「日本は今回のオリンピックを含め国際試合に初めて参加したのか？」、「ＷＢＣで優勝したと思ったけど夢だったのか？・・・来年３月に有るＷＢＣに初参加するのか？」と錯覚を覚えました！　参加する前からそれ位は分かっていたでしょうに！？

先日、掛布さんが言っていましたが、韓国のプロ野球では五輪の数ヶ月前から、世界大会で使われている公式球を使い、マウンドも世界大会基準に合わせた低いマウンドに変えていたらしい。

これも星野監督が言っていた言葉ですが、「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強いという五輪の難しさをしみじみと感じた」そうですが・・・、

韓国の五輪を照準にした用意周到さと、打倒日本に燃えていたであろう迫力で、
一度も負けないで全勝で金メダルを獲得した国に対して言う言葉にしては空しい言葉でした。
（まぁ、直接的に韓国に対して言った言葉ではないのですけど、敗者の弁としてはどうなの？）