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テーマ:最近観た映画。(38863)
カテゴリ:映画の感想
ディカプリの新作映画「インセプション」を先行上映で観てきました。8割くらいのお客さんの入りで、スクリーン前の席以外は満席状態で混んでいました。ノーラン監督+ディカプリが主演というのと、渡辺謙さんが出演していると言うので大入りだったのかな!?渡辺謙さんは、ほぼ出ずっぱりでしたが、違和感なくキャスティングされていて好演でした。この作品はクリストファー・ノーラン監督が自ら書かれたオリジナル脚本と言う事で期待して観ました。実際に期待に違わず面白かったですよ!久々に映画館を出た時に、すぐにもう一度観ても良いかも!?と思える映画でした。まぁ、ちょっと難解なテーマだったので、最初から細部まで再検証したいと言うのも有るんですけどね!(苦笑)予告編を見た時は「マトリックス」的な映画なのかなと思っていたんですけど、実はシンプルな内容のSF・スパイ・トリック映画(こう言うジャンル表現が有るのか知らないですけど?(^^ゞ)だったと思います。
まず冒頭のシーンからしばらくは、内容が分かり辛いのをただただやり過ごして行って、流れを掴むだけで精一杯でした。そして、この映画の主人公が何者で、何をやりたいのかを理解し出した物語の中盤辺りからは(遅い!?(^^ゞ)、物語のスピード感が増して行って時空間が複雑に交差して行っても、所々で観客に自然に理解させるようなセリフと映像を挿入しながら物語が進行して行くので、それほど理解不能に陥ると言う事も有りませんでした。他人の潜在意識に入り込むプロセスや現実と夢想下との時間の進み方のズレや、夢の中で死んだらどうなるか?など、丁寧に脚本が作り込まれていて物語の中で説明されています。実際、この細かい部分がこの映画の重要な要素になっているので見逃せない所です。夢の中に入った本人が、夢か現実かを判断するアイテムと言うのも最後までキーポイントでした。 主人公のコブ(ディカプリオ)の職業は、最先端の特殊な装置を使って、ターゲットが睡眠状態にある時に、その人物の脳内の潜在意識に入り込んでアイディアを盗み取るスゴ腕の企業スパイです。実はコブ自身の潜在意識の中に”ある秘密 ”を抱えていて、それが現実世界のコブの罪悪感となって現れてコブを苦しめます。そのコブの潜在意識がどう作用するかによって今回のミッションの命運が掛っています。コブの潜在意識下に現れる女性こそコブの奥さんであり、二人の子供たち。物語が進むにつれてコブが母国アメリカで指名手配をされていて帰国が叶わず子供たちと離れ離れになっている事がわかります。そして、その犯罪歴を消してくれる大物権力者のサイトー(渡辺謙)という男性から、危険が伴う潜在意識の最下層への「インセプション(植えつける)」と言うミッションの依頼を受けます。成功すれば過去の犯罪歴が消されて、晴れてアメリカに帰国して子供たちと再会できる・・・。と言うように、物語の所々に奥さんと子供への愛と葛藤が見え隠れして、単なるバーチャルなSFアクションではなく、究極の愛の行く末も描いていました。 この映画では、ディカプリが新幹線車内でのシーンが有りましたが、「えっ!?新幹線は本物?いつの間に!?」って思っていたら・・・、実際に2009年6月19日に東京での撮影があり、新幹線車内のシーンやヘリの空撮、都内の高層ビルのヘリポートでの撮影が行われたそうです。他にロサンゼルス、ロンドン、パリ、タンジェ、カルガリーなど世界各地で撮影が行われたようです。
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Last updated
2010.08.19 13:54:27
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