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カテゴリ:【物語】幸福のひと:遺品(番外編)
【番外編】幸福のひと:遺品3 ~国政~ 「ルエラさんは、この国が王政であることはご存じですね?」 マリーの言葉にルエラはうなづきます。 広い海の中、たくさんの国があり、その国々によって 独自の政治があることを知っていました。 治め方が違えば自然と国の持つ雰囲気も変わってきます。 この国は、人々の活気があふれ、町の者に優しい国だと ルエラは感じていました。 「現在は退位されましたが、以前は賢君としてこの国を治めておられました。」 その前王様には、たくさんの御子がおりましたが、 なかでも一番末のお姫様をとても可愛がっておられました。 「私は、王族の姫君をお育てする宮仕えの者でございます」 ブラウンの瞳がきらりと光り、ルエラをまっすぐみつめました。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.26 07:55:47
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