ピラトゥス山に登ると言っても登山電車を利用して行くのです。
ルツェルンからほど遠くない所にピラトゥス山登山鉄道駅はありました。
この登山鉄道は世界一の急勾配で知られています。赤い色の電車は当初森の中を急勾配で登って行きます。その後誰も降りない途中駅を過ぎると、草地に岩が混じるようになり、その後蛾々たる岩塊の中を登って行きます。
登山鉄道の終点はピラトゥス東峰エーゼル峰(2120m)の直下にあります。
1983年9月末の天気の良い日に訪問しました。途中からもやった感じとなりましたので下がはっきりとは見えないもですが、そこから突き出た山々は綺麗に見ることが出来ました。
山頂は広くありませんが、手すり付きの散歩道が整備されています。ルツェルン市街・フィーアヴァルトシュテッテ湖は北東眼下に、アルプス連峰は南側に見渡すことが出来ます。
旅行ガイドブック類を見ても、この山頂から写真は殆どがもやった状態が多いのでルツェルン市街からのスモッグが此処の谷間に停留しているかも知れません。
観光の国スイスでも、人間生活の影響が豊かな自然を汚しているのを見ると、これからよほど地球環境保護に力を入れないと後生に美しい自然を残せないと思います。