雨が上がり、絶好の快晴となりましたので、町田市の芹が谷公園での散歩がてら、国際版画美術館で開催中の「美人画の時代 春信から歌麿、そして清方へ」に行ってみることにしました。
250点の肉筆画、版画を前後期に分けて、展示する企画展ですので、展示品が多い上に、それ程知見の無い分野ですので、前期と後期でテーマの違いは認識できませんし、150点を観回るのは大変でした。
でも、やはり美人画と言えば、喜多川歌麿が群を抜いた存在で、明治時代の美人画家として知られる鏑木清方画伯も、数多く模写してその画法を学んだ様です。
前後期に亘って、版画美術館所蔵の木版画が展示されていて、唯一写真撮影が許可されている作品は「当世好物八景 はなし好」です。
写楽風の大首絵に対抗したのか、写楽が歌麿を模倣したのか、判然としませんが・・
「名取酒六家選 大もんじゃ内浅ぢふ 木綿屋七ツ梅」
人気を博した、美人画シリーズの典型、上記大首絵より、10年程前の作品です。
木版画は染料で刷り上げていますので、顔料に比べて紫外線で褪せてしまい、特に紫、青、ピンク色は色抜けになってしまうのは残念です。