昨夜、再放送されていたNHK世界街歩きハーレム編を観ることが出来ましたので、懐かしく拝見させて頂きました。
この絵は、オランダの首都ハーグにあるマウリッツハイス美術館に所蔵されているもので、ロイスダール1660年頃の製作とされています。1997年に訪問した際にAPSカメラで撮影したのですが、館内が薄暗いこともあって上手くは撮れていないのが残念です。
この画像はインターネットで見つけたアムステルダムの国立美術館所蔵のものですが、一寸縦長でマウリッツハイス美術館の物とは違うような気がします。
遠くに聖バフォ教会が見えますが、周辺には建物・住居が無い農村風景で、雲が変化豊かに描けていることでしょう、将に「雲は芸術」がぴったり当て嵌まる様な絵画です。
ハーレム(Haarlem)市の建て混んでいる現在の町並みは、340年前には未だ存在していなかったのでしょうか? 其処は、嘗て上質なリネンを販売することで栄え、レンブラントと並ぶ肖像画家のフランス・ハルスが工房を構えて活躍した街でもあるのですが、人口の少なかった時代の遠望ではその様に見えるのかも知れません。