カテゴリ:Paintings
先日訪問した富士美術館で、VR修復したダ・ヴィンチの絵画を観賞した後、出口ギャラリーで、「最後の晩餐」実際原画の絵葉書を2枚購入しました。
後年の加筆を全て除去した姿は無残なもので、輪郭は分かりますが、絵具の大半は剥がれ落ちてしまっていました。 ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」は、イタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院食堂に描かれた420 x 910 cm の巨大なものである。 レオナルド・ダ・ヴィンチは1495年から制作開始、1498年に完成している。殆どの作品が未完とも言われるレオナルドの絵画の中で、数少ない完成した作品の一つであるが、フレスコ技法ではなく、乾いた漆喰にテンペラで描かれたことや所在する環境から最も損傷が激しい絵画としても知られている。又、遅筆で有名なレオナルドが、3年という速いペースで仕上げた。 「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」として、世界遺産に登録されている。 顔料を溶剤で解いたものが絵具なのですが、溶剤が西洋風に油であっても、日本画の様な膠であっても、1000年以上の寿命はあるのだと思っています。 「最後の晩餐」は劣化が激しいのですが、ダ・ヴィンチを遡る油絵の創始者ヤン・ファン・エイクは劣化も無く保存されていますので・・ 考えてみますれば、国宝にしてされている日本の仏像群は、元来は金箔或いは彩色されていたのでしょうが、それらが剥がれ落ち、加えて香の煙で黒くなったブロンズ像は、元来の姿よりも芸術作品として素晴らしいと思われるのですから・・ 劣化した状態を観賞するのが、良い観賞方法だとも思われるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.11.25 09:05:43
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