カテゴリ:映画・演劇・音楽・写真
二十年ほど前堪らない腰の痛みで整形にかかると、随分前から背骨の一部がずれていて軟骨が擦り切れた状態であったのだが、筋肉に守られて痛みがなかったのだろうが齢を重ねて筋肉が落ちて痛みを伴うようになったとかで、牽引して痛み止めを塗って、腰痛体操をしてと半年ほどかかって痛みから解放されたことがあった。
太らないことと筋肉を保つことを信条にきたのだが、腰痛が再来した。 床に入って同じ格好で寝ていることができない、寝がえりを打つから眠りが浅く夢を見る。 「ラ・パッション ラ・パッション」と女性が歌う声が聞こえて「多情多感」と男性のナレーションが重なるレナウンのコマーシャルに、ジャン・リュック・ゴダールの髭面の横顔が重なる夢を何度も何度も見つつ、夢現(ゆめうつつ)。 焼酎 二階堂のコマーシャルは山田の勇さんに間違いないと夢で確信して目覚めて山田勇男の8mmを想起して、恐らく朝里の辺りの海辺の狐の面を被る床屋であったり、長沼だと思える広がる畑に一頭の馬が佇みゆっくりと動くと藁で編んだ馬が現れて燃え上がり、その向こうにリュックをしょったドイツ系のフランス人が歩いている、つまり夢から覚めて想起しているうちに眠って夢の中で山田映画が重なって一つの風景となって、買い物ブギが喧しく騒ぎ立てる中北海道の千歳に近い原野に足の長過ぎる男のシルエットやサーカスのイメージが沸騰する相米慎二「情熱・パッション」の一部を想起して「ラ・パッション、ラ・パッション」と何処かで響くうち朝を迎えた。 腰痛の見せる夢、思い出、それはかつての腰痛の頃のことなのか否かは分からない。 起きて腰痛、それは現実。 そろそろ病院へ行こうかと現で考える宵、今日はどんな夢になる事やら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.08 20:30:35
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