カテゴリ:読書
息子が友人を呼んでお泊まり会とか。
「ちゃんと掃除をするんだよ!」と細君に叱咤激励されながら息子が終えた掃除に細君は満足できず塾に行った留守の隙にお掃除の駄目だしをしていたらしい。 妙な音が聞こえる、寝間からのようで音源を探るが分からない、掃除を終えた息子の部屋に上がってみるとどうもそこが音源のようで、深いな何かを訴えるが如き音が続く、押入れを開け音源に近づき、息子が使っていたランドセルが出てきたときに音の元に気づいた、学校によって配られた防犯ベルがランドセルから離れて空しく音を発しているのである。 喧しくなり続ける防犯ベルを探していると懐かしい本が出てくる。 マック・ジャパン特別編集マルチメディアワールド 平成3年。シネ・ブラボー北海道 昭和61年。ディガー 1981年。本の雑誌 昭和58年。 漸く防犯ベルの呪縛から逃れて「本の雑誌」を開いた。 頭から野田知佑である「野越え、山越え、谷越えて本を買いに行く話」である、今やアメリカでは禁止行為となってしまったヒッチハイクにて本を買いに行く話、結局叶わず日を改めてカヤックで本を買いに行く、時代が過ぎても変わらないことをしているものだなぁ。 「アンケート特集 最近腹の立った本」では青山南が国書刊行会トマス・ピンチョン「V」やジョン・バース「やぎ少年ジャイルズ」だの読みたいのに価格設定が高すぎて読むな!と言っているのか、と怒る、この庶民感覚が好きである、私も読みたいのに買うことができなかったのだ。 「寺山さんの物真似」村松友視が痛切に懐かしく、面白く読み終えて、この本の発掘に協力した息子と細君に感謝の宵であるのだが、お泊まりの息子の友人三人は随分でかくなって親父のようで、我も年を取る筈である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.11 18:28:55
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