村上春樹がイスラエルに於いて民族を壁と卵に例え、私は卵を擁護するとイスラエルを非難した。
政治的な思惑に捕われることを恐れてアーサー・ミラーやスーザン・ソンタグはビデオスピーチにてイスラエルを非難したのらしいのだが、「自らの目で見ないと信じることができない」とイスラエルを訪れ筋を通す村上春樹の芯の強さが頼もしい。
オウム真理教事件後「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」を上梓して文学者としての姿勢或いは彼の一市民としての立場から知りたいと欲望する行動に共感を覚えて以来、単に好きな作家と言ってしまっては物足りない人物となった。
今回エルサレム賞を受賞しイスラエルに足を運んだ事実は今後物議を醸す恐れはあるが、私は今までと変わらず「ノルウェイの森」の映画化を心配しつつ村上春樹の新作を待つ。
しかし、この報道とともにもたらされたのがG7で泥酔会見とかいう大臣の醜態、現在の日本は無政府状態とは考えるものの、お飾りであれ余りに酷い。
今回のタイトル、彼の大臣が「うずちゅう」と読んでしまったのね。