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カテゴリ:チェロ
前回述べましたように、自宅で大きな音を出さずに、しかししっかり弾いて練習したいとき、サイレントチェロは便利です。アコースティックチェロに弱音器をつけて遠慮がちに弾くよりも、サイレントチェロで弓を一杯に使って弾いたほうが気持ちもいいですよ。おまけにアコースティックチェロは高価だしデリケートなのでどなたもハードケースにしまっておられると思います。弾くときにはケースから出して厳かに始めることになります。私は写真のように壁にサイレントチェロをむき出しで引っかけてあります。弓も同様です。もちろん日射が当たったり誰かが引っかけたりしない場所です。現在は御覧のように旧式の壁掛け扇風機のネックに丈夫な紐をまわして、そこに楽器の渦巻きの部分を固定しています。こうしておくと思い立った時にすぐにチェロをひもから外して遠慮なく弾き始めることができます。相当遅い時刻でもOKです。ただしアパート住まいの方は、やはり遠慮がちに弾くことになるでしょうけど。私の場合、外が暗くなる時間帯にはテラス窓に向かって弾くことで、ガラス面におのが姿を映して、フォームのチェックも同時に行っています。
壁掛けですと多少埃もかぶりますが、クロスで拭っておけば特に問題ありません。ただしサイレントチェロとはいえれっきとした楽器ですから、たまには専門店に持ち込んでメンテナンスを受けることが望ましいです。 私の場合、弦はアコースティックチェロで使っていた中古品を流用しています。1万円しない位の安い弦のセットをサイレントチェロ用に買ったこともありましたが、弦はやはり上等品のほうが弾きやすいですし、中古品であっても音色もよくて楽しいです。もちろん経済力のある方は新品をどうぞ。そしてアコースティックチェロを思う存分鳴らすことができる、防音の部屋を持てれば、なお言うことなしです。 要は頻繁に楽器に触れて譜読みやフィンガリングの工夫に時間を使いたいということです。小品であればなるべく暗譜してしまいたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年05月10日 01時20分49秒
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